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tools:3dprint:kp3s:coolingfan_replace

▽このページの目次▽

KP3Sの冷却ファン交換

24Vファン以前に、うるさい純正冷却ファン(24V)を静音のものに換えようと、品数豊富な12Vファンを付けるために24→12Vの電圧変換ICを買って試みたものの、うまくいかず、そのままほったらかしにしていました。先日たまたま純正と同じサイズ(25x25mm)の小さな24Vファンを売っているのを見つけて、これなら単にファンの交換だけで済むと思い、購入して換装しました。

KP3Sの情報サイトによれば、より冷却能力や静音効果が高い大きめのファンに換えるのがおすすめのようですが、そうすると取付け部分の鉄製の枠部品から取り替える必要が出てきてしまうので、今回は純正サイズの別のファンに交換するだけにします。

2020年に購入したこの3Dプリンターも、現行品は既にバージョン3.0になっていて、写真ではプリントヘッドまわりの形も変わってきています。さらに名前にプロと付いた高級機(?)もラインアップに登場していますね。

作業内容

  • 元々付いているファンの取り外し。
    一つの鉄製の枠に各部品がネジ止めされている作りです。プリントヘッドはカバーもなくむきだしなので、ネジを外すだけで簡単にファンが外れるかと思ったら、モーターと下向きのファンとの間にレンチが入るすきまがなく、ネジが回せません。結局エクストルーダのモーターとプリントノズルも外してヘッドをばらすことになりました。
    外したエクストルーダーのレバー モーターを外す 左のファンはモデルを冷やし、右のファンはホットノズルを冷却 ホットノズルも外す 取付枠のみ 鉄を曲げて作った取付枠
  • 交換用の冷却ファンの電源コードに元々ついているコネクタを活かして、今後の交換がしやすくなるように受け側のコネクタ(XH_2P_メス)を新たに3Dプリンター側の元の配線に追加します。取り付けたコネクタがケーブルカバーに収まらず表に出てしまうので見た目にはマイナスですが、重たい本体をひっくり返して底面のフタを開けなくとも交換できるようになるので、その価値はあります。
    本体側配線に追加するコネクター
  • 元のケーブルカバーを外し、交換するファンのケーブルの長さを確認しながら、ファン用の電源ケーブルの余分な部分を切断し、受け側のコネクターを取り付けます。
    ケーブルカバーを外して はんだ付け
  • 新しいファンを同じ場所にネジ止めし、プリントヘッドを組み立て直して、配線のコネクタをつなぎ、ケーブルカバーをきれいに巻き直して出来上がりです。
    コネクタをつないで 出来上がり。白いのが外にはみ出したコネクタ
  • 作業的に一番面倒だったのは、受け側コネクタの追加作業(既存配線へのはんだ付けと絶縁スリーブの取り付け)でした。


交換の結果

  • 本体電源を入れてみて、最初は無音になったと驚いていたのですが、いくつか実際のプリント作業をしてみると、ファンが100%の出力で回っている時はそれ相応に音が聞こえます。特別静音という感じではないです。それでも、交換後のファンよりも電源ボックスと本体内部に付いているファンの音の方がずっと大きく感じられるようになり、一番心配していたヘッドまわりの振動もかなり小さくなりました。
  • これで特に騒音に悩まされずに普通に使えるようになったのが、一番ありがたいです。この小型ファンも使っているうちにへたって、うるさくなってくるかもしれませんが、その時はまた交換すればいいでしょう。やかましさでは電源ボックス内のファンがトップに上がってきましたが、そちらはがまんできない程ではないし、気が向いたら交換することにします。


感想

久しぶりにKP3Sでプリントしてみましたが、主力で使っているQIDIのXMAXよりもむしろきれいにかっちりと造形できています。プリント品質が高いのは再確認できましたが、使い込んだXMAXにガタがきているのか、Curaを使ったスライスの設定が今回うまくはまったのか、このあたりの影響はよくわかりません。

また、以前に原因不明で途中で止まってしまう症状が出ていた(この機体を使わなくなった原因の一つでもあります)のも見られなくなりました。

Kingroon KP3S

tools/3dprint/kp3s/coolingfan_replace.txt · 最終更新: 2023/08/06 15:38 by Staff_Ujiie