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カッティングマシン用マットの長寿命化対策
紙やカッティングシートをきれいに切ってくれるブラザーのスキャンカットDXですが、切る材料を貼りつけて使うカッティングマットを何回か使うと、粘着面が弱くなってくっつかなくなってきます(たとえ強粘着マットでも)。メーカー指示では、粘着力が弱くなったら新しいものと交換ということですが、そう安い消耗品でもないので困ります。
同じことを感じているユーザーもいて、延命策を工夫しながら使っていたりします。
- 延命策の一つは、弱くなった粘着面を再生するために、スプレーのりを吹くという方法です。使うのりの強さがポイントで、材料を貼って剥がしてがうまくできるぐらいの仮止め用ののりを使う必要があります。
- また、このマットは材料を固定する一方で、鋭い刃の下敷きにもなっているので、使っているうちに切れて弱ってきます。
- これらの対策として、スプレーのりを吹いたクリアホルダーのシートを貼り付けて2段重ねにして使い、切り傷が増えてきたら、上のシートだけを貼り替えるという使い方を実践している方がいます。
スキャンカット☆マットの保護と失敗しない対策、対処法
今回は、そのやり方を使わせてもらって、純正マットに重ねて貼る補助シートを作って使ってみます。
構想
- オリジナルの使い方では、クリアホルダーのシートの両面にスプレーのりを吹いて使うようになっていますが、両面にのりをスプレーする作業や、両面にのりの付いたシートの取り扱いが大変なので、純正マットと補助シート双方の片面にスプレーして貼り付けることにしました。
そのために、純正マットの粘着面だけにスプレーできるように型紙のシートも作ります。
- 補助シートは、A3のクリアホルダーから2面取れます。ただし、1枚は寸法上切り欠き部分を避けることが出来ないので、その穴をふさいで使うための別パーツも切り出して使います。
- 型紙シートは、純正マットを全部覆って粘着面の部分だけを切り抜いておいて、上からスプレーのりを吹きます。ちょうど今回購入したPP板は純正マットより大きなサイズだったので問題ありません。
さらに、型紙シートと純正マットはマスキングテープで固定することにして、固定に使う穴をまわりにいくつか開けておきます。
- スキャンカットDXは、切る前に材料の厚さを自動でチェックし、カット用の刃が自動調整されるようになっています。そのためマットの上に何か貼ると、それも切る対象とみなされて切られてしまいますので、上に貼った補助シートも一緒に切り抜かれてしまいます。
今回の手法を編み出した先達の知恵で、粘着面より上側のマットの厚みチェックが行われる部分を同じクリアシートで覆ってしまえば、自動調整機構はそのままで使えるとのことでした。それに従い、マット上部のエリアにも同じシートを貼ることにします。
最初この事を忘れていて、粘着面ぴったりのサイズにシートを切断してしまっていたので、追加で上部貼り付け用の分だけ別に切り出しました。実はこの部分は粘着面とは逆で、表面をべたべたにできないので、別シートにした方が作業しやすいのですが、そうすると今度は継ぎ目から剥がれやすくなってトラブルを引き起こす可能性も考えられます。このあたり、使ってみて様子を見ることにします。
材料
- 透明樹脂板:1辺305mmの正方形をした粘着面を1枚でカバーするには、A3以上の大きさが必要です。A4の場合はファイルホルダーを折り目から開いて使えば面積をカバーできますが、折りぐせが残ると平らにならず、刃が引っかかることもあるかもしれません。A3のファイルホルダーであれば理想的です。
また、本体の位置合わせスキャンを邪魔しないために、透明である必要があります。以下2つを候補にして購入しました。
工具
- カッターナイフには、壁紙貼り等に使われる薄手で切れ味の良い黒刃を使いました。あとは切断のガイドに金尺、テーブル保護用にA3のカッターマットです。
- スプレーのりは、粘着剤の霧を撒き散らすことになりやっかいなので、室内ではやりたくありません。流しに大きな紙を敷いて、換気扇を回しながらその上でスプレーしました。
制作
1)切り出し
2)のり付け
- 今回の作業で一番のポイントがのり付け工程です。切り出しや貼り合わせが多少ズレたところで、ちょっとカッコ悪いぐらいでそう大きな問題ではありませんが、粘着度がだめだとシート全体が使い物にならなくなります。
- のりの粘着度合いは、触ってもべたべたくっつかず、上に乗せたものに圧がかかるとぴったり固定し、剥がすときには、剥がれにくくて材料が曲がってしまったり、粘着剤が材料に付着して残ったりしない位を目指します。
- のりの感触がつかめたところで、切り出した補助シートの片面と、純正マットの粘着面部分にスプレーします。
純正マットは新品ならそのままで貼り付けに使えますが、結構使って粘着が弱くなったマットなので、スプレーのりで粘着面を復活させて、そこに補助シートを貼ります。粘着面に別製品のスプレーのりを付けることによる不具合は今のところわかりません。粘着面を全部剥がしてからスプレーのりを付ける方が良いのかもしれませんが面倒なので。
- ムラが出ないように、やや距離を取って、同じ向きに、シートのサイズより大きめにスプレー缶を動かして面を吹きます。縦方向横方向に1回ずつ重ねます。
- このぐらいの量のスプレーだと、表面が隙間なくのりで覆われた状態にはならず、全体に細かく粉が散ったようなのり付きになります。色付きのスプレーを使いましたが、着色剤の色はほとんどわかりません。のりの状態はこのくらいで概ねよさそうなので、それ以上は付けません。付け過ぎると後が大変なので、やめどきが肝心です。
- 純正マット上端をカバーする方のシートののり付けの方は、剥がれないように多めにスプレーします。貼り付ける先のマットの上端部分はもともとツルツルの場所なので、最初からくっつく粘着面とは条件が異なります。
一方、マット上に印刷された位置合わせマークは本体が読み取るので、のりのために見えなくならないようにも注意します。
- スプレー後はしばらく乾かして揮発成分を飛ばします。
3)貼り合わせ
- 手でなでているとちょっとした凹凸もよくわかります。実際膨らんだ場所があちこちにあり、よく見ると以前に使ったときの紙の切り屑の微細なかけらが挟まっていました。その場所まで補助シートを端から剥がしてゴミを取り除きます。一部剥がすだけならばシートの位置はズレないので、それほど手間はかかりません。貼る前にくまなくチェックしておくべきではありますが。
- 貼り付けが終わると、追加したシートは見えなくなり、貼っていないのと一見区別がつきません。紛らわしいので、貼ってあることがわかるように端に表示のシールを付けておきました。
チェック
- これで購入当初ぐらいの粘着度合いのカッティングマットに戻りました。実際のカットをしてみて確認します。
- カッテイングチェック
- 確認用に、色画用紙(0.2mm厚)を加工したマットに貼り付けて、スペードの模様をカットしてみました。刃の自動調整機能はそのままで、特に補正等はなしです。
- いままで通りの使い勝手のままで使っていけそうで、粘着の悪くなったマットをだましだまし使う必要はなくなりました。後は時間をかけて使っていく中で問題が出てくるかどうかです。
tools/cutting_plotter/mat_life_extension.1679296647.txt.gz · 最終更新: by Staff_Ujiie

















