当施設の道路に面した側には、外開き窓が2つあります。長時間開けておくことはないものの、朝の掃除や換気するときに短時間開けることは結構あります。
その際はサッシに付属しているストッパーを使って、開いた窓を一箇所に留めておきます。このストッパー、外開き窓に付いた金具の穴に、サッシ枠につながった先の曲がった棒を落とし込んで止める方式になっています。棒を下から押せばすぐ外れてしまうので、窓を開けるときにはいつもちょっと不安に感じていました。
別のストッパーに付け替えようかとも思ったのですが、窓を閉めると棒の部分はサッシの隙間に収納されて見えなくなる構造になっていて、その替わりになるような金具はなかなか見つかりません。
そこで、ストッパーはそのままで、棒に力がかかっても金具からはずれないようにする部品を3Dプリンターで作ってみることにしました。使用するフィラメントは、通常のPLAではなく、強度に優れるポリカーボネート(PC)を使って、簡単には壊れない丈夫な部品にします。
PCはプリント温度が高いので、2台ある兄弟機の3Dプリンターの一方(QIDI XPlus)を高温用プリントヘッドに換装して、PCの造形ができるようにしました。こちらのプリンターは、当面は強度の必要な実用部品類を作るのに使うことにします。
前述の方針で、部品の3Dモデルデータを作成します。