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ポリカプラダンで簡易雨戸の制作(番外)
施設内の2重窓化を目指してポリカプラダンで簡易内窓を作りましたが、それに先立って、最初に自宅の物置の窓の2重化をしてみた話です。自宅の話なので番外にしておきます。
一般によく見かける室内に取り付ける簡易内窓に対して、こちらは窓の外側に取り付ける雨戸の形にしました。まずこちらで試行錯誤した作業方法を内窓制作にも活用しているのですが、記事としては重複する部分も多くなるので、内容が異なっている部分を重点的に書きます。
構想
- プラダン構造のポリカーボネート板での2重窓制作をやってみたい。
- サッシに樹脂製の内窓を追加しても、金属製のアルミサッシは外気に接していますが、樹脂製の窓をサッシの外側に追加する構造だと、外気に接する部分の大半が熱を通しにくい樹脂になるので、断熱効果はずっと高くなることが期待できます(外周のサッシ枠は外に出ていますが)。
- 外窓を取り付ける部分のサッシは、引き戸の窓2枚で1セットになっているので、それに合わせて窓2枚分の面積がある大きな1枚の外窓にします。レールが1本しかないので、引き戸にするという選択肢はありません。制作の手間が少なくなるメリットはあるものの、窓の開け締めはできなくなり、外窓を付けるか外すかを季節によって選択することになります。
- この物置のサッシ窓は全部大きさが同じ既製品なので、外窓も同じものを窓の数(4セット)分作ります。
- 外側につけるので、雨風を直接受ける雨戸ということになります。素材のポリカーボネートはもともと屋外で使われる場合が多いし、今回使う材料も両面UV吸収剤入りなので、特に問題はないでしょう。
- 雨戸用の取付部材などは当然市販されていないので、既存の窓に取付けできるように加工するには、工夫が要ります。長さも長いし枚数も多いので、イチから自作というよりは、市販の部材をうまく流用する方向で考えます。
設計
ポリカプラダンのボードと使用する部材の選定、そしてそれらの組み合わせ方と加工する寸法を決めます。
- 1820x910mmのサブロク板サイズのポリカプラダン1枚をフルに使用して窓2枚分の雨戸にするので、段の向きはおのずと横向きになり、羽根の細かいブラインドと言った感じの見え方になると思います。
- ボードが結構たわむので、たわみ防止用に側面にも枠を追加します。同じポリカーボネート製ジョイナーのコの字型の枠用の部材をはめ込むことにします。
- ボードの4辺にそれぞれ別部品を取り付けて作成する雨戸が、サッシ枠ギリギリで隙間が出ないように寸法を決めます。
材料
各部材と調達です。
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- アクリサンデーのハモニカーボ(ポリカーボネート中空構造板)4mm厚 1,820x910mm
- ホームセンターのコメリで購入。このへんは内窓制作のときと一緒です。
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- 光のポリカジョイナー エ型:本来は2枚のボードをつなぐための部材です。
- ポリカーボネートのジョイナー コ型
- 光のポリカジョイナー コ型:ボードの切断面にかぶせて縁にする部材です。
- アルミテープ
- 寺岡製作所のアルミテープ 20mm 20m:屋外なので、耐久性重視です。
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- 3MのScotch 戸あたり波型テープ(玄関ドア用)2.5m x2:狭い隙間に通すためにサイズ重視です。
- 透明補修テープ
- コニシ 強力補修テープ ボンドストームガードクリヤー:枠部材を組み合わせた4隅に貼って固定と防水を兼ねます。
制作
作業環境と工具
- ボード1枚を乗せて加工するので、大きめの机を作業台として利用。机保護用に大きな段ボールを敷く。
- 1mの定規:ボード切断用。
- マスキングテープ:印付けや、仮止めに。
- レザーソー:枠用部材の切断に。材料としては簡単に切れるので、きれいに切れることを重視。
- カッターナイフ(大):ボードの切断用。レザーソーで切った後の切り口の整形にも使います。
- 木切れ:平らな面があって持ちやすいもの。部材をはめ込む作業で、これで一番奥まで叩き込みます。
ボードの切断
内窓作成の記事で書いたのと一緒です。
ボードの縁へのアルミテープ貼り
ジョイナーの切断
- ボードの縦横の縁に取り付けるジョイナーの角を、斜め45度カットにして、額縁みたいに角で組み合わせるようにします。
ジョイナーの取付け
- この工程も内窓制作のときと同じですが、最初にこちらで色々試行錯誤しつつ作業したため、内容のわかりやすい写真も多く残っているので、繰り返し説明しておきます。
- 工具等を買ったときに入っていたパッケージに使われている透明PET部分を菜切り包丁型に切り抜いて、治具を作成しました。いくつか作ってみましたが、小さい方が少ない力で作業できますが、作業中に外れやすいので良し悪しです。
- 治具を間に挟んだ状態でボードとジョイナーをはめ込むことで、お互いの縁が引っかからずに作業できて、傷がついたり壊れたりするのも防げます。ボードとジョイナーが噛み合う箇所に常に治具が入っているように調整しながら全部を噛み合わせていきます。治具をこまめにスライドさせてゆくのに多少力が必要です。
治具を挟んだまま噛み合わせて、治具をずらして噛み合った場所を先に伸ばしてという作業を繰り返して全部が噛み合った状態にします。
その後で、木切れで叩いて一番奥まで押し込んで出来上がり。
パッキンの貼り付け
- 目立たない部分ですが、作業的にはこれが最難関でした。
長さが180cm近くあるジョイナーの隙間部分に、パッキンにする粘着剤付き戸当りテープを入れて、隙間の内側に接着させるという作業です。ジョイナーの隙間は狭くて余裕がほとんど無く、端からテープを少しずつ入れてやるしかありません。さらにパッキンを接着する位置も溝の一番奥に沿っている必要があります。
設置
出来上がった雨戸を実際にサッシのレールに設置していきます。
- まず、取付けるサッシをきれいに掃除します。外側のレールに溜まっているゴミやホコリをきれいに取り除くのはもちろんですが、雨戸を付けてしまえばサッシの外側には手が入らなくなるので、この機会にガラス面や窓枠もきれいにしておきます。
- 窓2枚分とは言え、オール樹脂製なので重さは大したことありませんが、面積があるので風があるときは取り扱いが大変だと思います。取付けは風の無いときに行いました。
- 保護のために付けたままだった保護フィルムは、まず内側を剥がしてから雨戸を窓にはめ込む作業をして、最後に外側を剥がしました。
- 切り出したボードの角が正確に直角になっていなかったのか、どのサッシでも同じ向きの角の部分がきつくてはめ込みにくくなっていました。力で押し込むことはできたので、それで済ませています。
- 雨戸をリバーシブルにも使えるように、パッキンテープは上下でそれぞれ表裏逆方向に取り付けましたが、そのおかげで取付けたボードの下側が少しサッシからはみ出すようになりました。パッキンの貼り直し作業はもうやりたくないので、そのままにしておきます。
感想
- 細かい欠点はあるものの、取り付け終わって離れてみてみるときれいに仕上がっており、予想以上の出来です。
- 枠に使った部材がしっかりしているためか、ボードにたわみや歪みは感じられません。
- 窓の位置が1階なので、外から取付け作業ができましたが、2階とかでは取付け自体難しいし、万一風などで外れたら落下して凶器になりかねないので、これは1階の窓限定ですね。
- 肝心の保温効果は、感覚的に寒さの厳しさが和らいだ感じはするものの、比べる数値もなくよくわかりません。そもそも窓以外に大きな鉄のシャッターが一面を占めているので、窓よりもそちらの影響の方が大きいと思います。
- めったにないような大風が吹いた日の後日、一枚なくなっているのに気が付きました。あたりを探したものの見つからず、一旦諦めましたが、後で遠く離れた茂みの裏に落ちているのを見つけました。一部凹みはありますが、泥が少し付いたくらいのほぼ無傷の状態でした。
通常手で引っ張っても動かないくらいに強くサッシの枠にはまっているのですが、雨戸とサッシの側面にある細い隙間から強風が入り込んではずれたものと思われます。その後、軽いので風に乗って飛んでいったのでしょう。
内窓と違ってこちらは凶器にもなりかねないので、風の吹き込みを防止してより頑丈に取り付ける方法を工夫する必要があります。
activities/products/outer_windows.txt · 最終更新: by Staff_Ujiie





























