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3Dプリンターの屋外デモ用に購入したKingroon KP3Sにもフィラメントリールのホルダーは付属しています。2本の枕木のような形で、それぞれリールの下に敷いて使います。リールと接触するところにアルミのローラーが2つ付いていて、上に乗せたリールが自由にくるくる回転できるという仕組みです。
幅や外経が違うリールでも対応でき、収納も場所をとらないので優れものなのかもしれませんが、知らずに触れるとすぐにズレたり、リールが外れたりしてあまりいい印象がありませんでした。 そこで、別のホルダーを自分で作ってデモに使うことにしました。
いつも使っている3Dプリンターのホルダーと同様に、リールの中心の穴に軸を通して軸の周りを回るような構造にします。
リールによって幅や外経、穴の大きさなどが結構ちがいますが、軸の太さを他のホルダーに合わせて作れば、色々なリール用にこれまでに作ってきたアダプターを流用できるはずです。デモには小型のリールを持っていきますが、通常のリールも普通に使えるように高さを決めます。
軸まわりの部品は3Dプリンターで、ホルダー本体は大きいのでアクリル板をレーザー加工機で切って作ります。透明のアクリル板を使えば暑い時期でも涼しげに見えるでしょう。
- 3Dプリント分(回転軸、リール押え、ストッパー等)
- レーザー加工分(正面と側面の枠)
- 3Dプリント分(中心軸、リール押え、ストッパー等)
- レーザー加工分(正面と側面の外枠)
回転軸周りと外板を組合せて、全体を組み立てます。
レーザーで切った外板どうしは、持ち上げるとバラバラになるくらいゆるゆるなのですが、机の上で組み立てた状態では斜めに力がかかるのでガタつきは全くなくなります。回転軸の部品も問題ありません。
肝心のリールの回転については問題なくクルクル回ります。ただし回り易すすぎて、数巻き分ゆるんでしまう状態にもなりがちです(フィラメントを通すパイプを使っていないとそうなりがちですが)。数巻き分ゆるむと今度はフィラメント同士が絡むトラブルの原因になるので、適度な抵抗が途中にあるのが一番良いようです。
透明アクリルのボディのため、見た目が軽くすっきりした印象でデモには向いています。
片付けも、バラバラにして袋に入れてしまえば場所を取らず、本体と一緒にケースに収まります。