FFF方式の3Dプリンターで使う樹脂のフィラメントには様々な色の種類があり、透明のものもあります。これまでにも透明色のフィラメントを使って、いくつか作ったものがありますが、光が透過したり反射したりする様子が印象的でした(そのかわり形状の細かいところがわかりにくくなるとも言え、使いにくい場合も多いです)。
透明フィラメントを使って作ったものを内部からLEDで光らせると面白いのではと思いました。うまく行けばいろいろなところに応用できると思います。
通常の造形ではPLAのフィラメントを使いますが、ペットボトル素材の仲間のPETGもときどき使います。
透明度が高く、丈夫でしなやか、プリント温度は高めなもののQIDI XPlus/XMAXを高温用ヘッドに換装しなくとも造形できる範囲です。カバーやケースとしては結構使いやすい樹脂として気に入っています(カバーへの使用例)。
今回は透明度の高さを買ってPETGを使います。
Φ5mmのLEDの先にかぶせて、その光を誘導したり拡散したりしながら、モデルの表面を光らせるような形を作ります。LEDは光が真ん中に集中してあまり拡散しないものが多いので、細長い形にして効率的に中心からの光が壁面に当たるようにします。
これまでのPETGのプリントイメージと一緒で、全体に白っぽく出来上がりました。デザイン上では中身が詰まっている部分に、3Dプリントの際は内部にインフィルでたくさんの空洞と反射面ができてしまうので、そこに光が反射して白く見えます。
点灯の様子です。
元々は、全体にぼやっと光る感じよりももっと透き通った感じを期待していたので、設定を調整して光り方を変えてみます。
スライサー上の設定では、外壁は4層(初期値)です(下の例では壁の厚みが薄いので、内外壁合わせて4層となっていてインフィルが入る余地はありません。この状態でプリントしたものが白く不透明になっていたので、層の数を減らせば透明度は上がるはずです。設定で外壁の数を1層に設定、その分中に空いた空間にはインフィルが入りこんで内外壁を支えています。
サーフェスモードで出力する3Dモデルをデザインする際には、下記の前提を考慮している必要があります。作れる形状が限られますが、これらの条件さえクリアしていれば、どんな複雑な形状でもできるはずです。
が必須ですが、さらにらせんオプションを選ぶ場合は、