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tools:laser:eva_sheet_cut [2023/08/13 15:06] Staff_Ujiie [3)10mm厚マット] |
tools:laser:eva_sheet_cut [2023/12/15 12:00] (現在) Staff_Ujiie [まとめ] |
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====== EVAシートのレーザー切断 ====== | ====== EVAシートのレーザー切断 ====== | ||
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- | EVAフォームシートという素材は、ビーチサンダルだったり、床にしいて使うスポンジマットだったりと身近にあるものの、工作素材として加工したことはありませんでした(EVA:エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)。軽くて丈夫、水に強く、加工もしやすいということで、コスプレ関係でも使われるようです。\\ この度、CO2レーザー加工機で切断する機会があったので、その加工条件の設定値についてまとめてみます。(ここでの加工設定値は、機種が異なればもちろん、同じ機種でも個々の機械のレーザー発振器の状態によっても変わってきますので、一例としてご理解ください) | + | EVAフォームシートという素材は、ビーチサンダルだったり、床にしいて使うスポンジマットだったりと身近にあるものの、工作素材として加工したことはありませんでした(EVA:エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)。軽くて丈夫、水に強く、加工もしやすいということで、コスプレ関係でもよく使われるようです。\\ この度、CO2レーザー加工機で切断する機会があったので、その加工条件の設定値についてまとめてみます。(ここでの加工設定値は、機種が異なればもちろん、同じ機種でも個々の機械のレーザー発振器の状態によっても変わってきますので、一例としてご理解ください) |
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===== 加工素材 ===== | ===== 加工素材 ===== | ||
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* 切断線をなるべく細く、不要な痕がつかないような設定ということで、**(出力)P: | * 切断線をなるべく細く、不要な痕がつかないような設定ということで、**(出力)P: | ||
- | (次の2.5mm厚も含めて、残念ながら写真を取り忘れました) | + | (次の2.5mm厚も含めて、残念ながら加工部分の写真を取り忘れました) |
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==== 3)10mm厚マット ==== | ==== 3)10mm厚マット ==== | ||
- | レーザー加工で厚みのある材料の切断は結構大変です。加工して出来た溝の側面が、レーザー光が一番奥まで届くのを邪魔したりします。これまでにも厚みの異なるMDFの切断を試してみて、9mm厚まで切ってみましたが、切断面が炭化がひどくてまっすぐにはなりませんでした([[tools: | + | レーザー加工で厚みのある材料の切断は結構大変です。加工中に出来る溝の側面が、レーザー光が奥まで届くのを邪魔したりします。これまでにも厚みの異なるMDFの切断を試してみて、9mm厚まで切ってみましたが、切断面の炭化がひどく、垂直には切れませんでした([[tools: |
=== 繰り返し1回 === | === 繰り返し1回 === | ||
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- | * P:6%, S:18mm/s, R: | + | * P:6%, S:18mm/s, R: |
* 切断後に裏側をチェックしてみると、細かい切り残しがあちこちについています。柔らかいEVAフォームなので、ニッパーでもカッターでも容易に切り話せますので、ちょっとした追加の手間がかかるぐらいなのですが、レーザーの出力を上げれば全く残らないようにも出来ます。\\ ただしこの切り残しが、切断中の材料の位置を固定して、加工中にズレが出ることを防ぐ効果もありそうです。EVAのようにすぐ溶けて隙間が出やすい材料だと、切断中に材料が動いてしまい、不要な部分が加工されてしまうこともありそうですので、切残しがちょっとだけ出るくらいの加工条件にしておくほうが安心だと思います。 | * 切断後に裏側をチェックしてみると、細かい切り残しがあちこちについています。柔らかいEVAフォームなので、ニッパーでもカッターでも容易に切り話せますので、ちょっとした追加の手間がかかるぐらいなのですが、レーザーの出力を上げれば全く残らないようにも出来ます。\\ ただしこの切り残しが、切断中の材料の位置を固定して、加工中にズレが出ることを防ぐ効果もありそうです。EVAのようにすぐ溶けて隙間が出やすい材料だと、切断中に材料が動いてしまい、不要な部分が加工されてしまうこともありそうですので、切残しがちょっとだけ出るくらいの加工条件にしておくほうが安心だと思います。 | ||
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* 切断面のキレイさでは、**材料が厚いときには、出力を押さえて繰り返しの回数で切断したほうが加工面がキレイになります。**出力と速度のどちらを調整すればいいかはよくわかりませんでした。 | * 切断面のキレイさでは、**材料が厚いときには、出力を押さえて繰り返しの回数で切断したほうが加工面がキレイになります。**出力と速度のどちらを調整すればいいかはよくわかりませんでした。 | ||
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