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tools:cutting_plotter:mat_life_extension

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tools:cutting_plotter:mat_life_extension [2023/03/20 16:09]
Staff_Ujiie [構想]
tools:cutting_plotter:mat_life_extension [2023/03/20 17:03] (現在)
Staff_Ujiie [カッティングマシン用マットの長寿命化対策]
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 ====== カッティングマシン用マットの長寿命化対策 ====== ====== カッティングマシン用マットの長寿命化対策 ======
- +{{:tools:cutting_plotter:p3190758_w000.jpg?direct&500|}} 
-紙やカッティングシートをきれいに切ってくれるブラザーのスキャンカットDXですが、切る材料を貼りつけて使うカッティングマットを何回か使うと、粘着が弱くなってくっつかなくなってきます(たとえ強粘着マットでも)。メーカー指示では、粘着力が弱くなったら新しいものと交換ということですが、そう安い消耗品でもないので困ります。+紙やカッティングシートをきれいに切ってくれる[[https://futatsuboshi.net/equipment/scancutdx/|ブラザーのスキャンカットDX]]ですが、切る材料を貼りつけて使うカッティングマットを何回か使うと、粘着が弱くなってくっつかなくなってきます(たとえ強粘着マットでも)。メーカー指示では、粘着力が弱くなったら新しいものと交換ということですが、そう安い消耗品でもないので困ります。
  
 同じことを感じているユーザーもいて、延命策を工夫しながら使っていたりします。 同じことを感じているユーザーもいて、延命策を工夫しながら使っていたりします。
行 9: 行 9:
   * また、このマットは材料を固定する一方で、鋭い刃の下敷きにもなっているので、使っているうちに切れて弱ってきます。   * また、このマットは材料を固定する一方で、鋭い刃の下敷きにもなっているので、使っているうちに切れて弱ってきます。
  
-  * これらの対策として、スプレーのりを吹いたクリアホルダーのシートを貼り付けて2段重ねにして使い、切り傷が増えてきたら、上のシートだけを貼り替えるという使い方を実践しているがいます。\\ [[https://ameblo.jp/lydie-marron/entry-12633902879.html|スキャンカット☆マットの保護と失敗しない対策、対処法]]+  * これらの対策として、スプレーのりを吹いたクリアホルダーのシートを貼り付けて2段重ねにして使い、切り傷が増えてきたら、上のシートだけを貼り替えるという使い方を実践しているがいます。\\ [[https://ameblo.jp/lydie-marron/entry-12633902879.html|スキャンカット☆マットの保護と失敗しない対策、対処法]]
  
 今回は、そのやり方を使わせてもらって、純正マットに重ねて貼る補助シートを作って使ってみます。 今回は、そのやり方を使わせてもらって、純正マットに重ねて貼る補助シートを作って使ってみます。
行 15: 行 15:
 ===== 構想 ===== ===== 構想 =====
  
-  * {{ :tools:cutting_plotter:マット構成_1_w000_1_.png?direct&400|}}純正マットに、粘着剤が全面に付いた**補助シート**を貼り付けておいて、通常のマットと同様に材料を貼って使います。使っていて補助シートの粘着面が弱くなったらスプレーのりで再生できますし、刃で切れて傷んできたら剥がして別の補助シートを貼れば新品同様に戻ります。今回のクリアホルダーは1部200円ちょっとなので、コストダウン効果は計り知れません(A4ホルダー製品を使えば更に大幅なコストダウンになりますが)。+  * {{ :tools:cutting_plotter:マット構成_1_w000_1_.png?direct&400|}}純正マットに、粘着剤が全面に付いた**補助シート**を貼り付けておいて、通常のマットと同様に材料を貼って使います。使っていて補助シートの粘着面が弱くなったらスプレーのりで再生できますし、刃で切れて傷んできたら剥がして別の補助シートを貼れば新品同様に戻ります。今回のクリアホルダーは1部200円ちょっとなので、コストダウン効果は計り知れません(A4製品を使えば更に大幅なコストダウンになりますが)。
  
   * オリジナルの使い方では、クリアホルダーのシートの両面にスプレーのりを吹いて使うようになっていますが、両面にのりをスプレーする作業や、両面にのりの付いたシートの取り扱いが大変なので、純正マットと補助シート双方の片面にスプレーして貼り付けることにしました。\\ そのために、純正マットの粘着面だけにスプレーできるように**型紙のシート**も作ります。   * オリジナルの使い方では、クリアホルダーのシートの両面にスプレーのりを吹いて使うようになっていますが、両面にのりをスプレーする作業や、両面にのりの付いたシートの取り扱いが大変なので、純正マットと補助シート双方の片面にスプレーして貼り付けることにしました。\\ そのために、純正マットの粘着面だけにスプレーできるように**型紙のシート**も作ります。
行 23: 行 23:
   * 型紙シートは、純正マットを全部覆って粘着面の部分だけを切り抜いておいて、上からスプレーのりを吹きます。ちょうど今回購入したPP板は純正マットより大きなサイズだったので問題ありません。\\ さらに、型紙シートと純正マットはマスキングテープで固定することにして、固定に使う穴をまわりにいくつか開けておきます。   * 型紙シートは、純正マットを全部覆って粘着面の部分だけを切り抜いておいて、上からスプレーのりを吹きます。ちょうど今回購入したPP板は純正マットより大きなサイズだったので問題ありません。\\ さらに、型紙シートと純正マットはマスキングテープで固定することにして、固定に使う穴をまわりにいくつか開けておきます。
  
-  * スキャンカットDXは、切る前に材料の厚さを自動でチェックし、カット用の刃が自動調整されるようになっています。そのためマットの上に何か貼ると、それも切る対象とみなされて切られてしまいますので、補助シートも一緒に切り抜かれてしまいます。\\ の手法を発表された先の知恵で、粘着面より上のマットの厚みチェックが行われる部分を同じクリアシートで覆ってしまえば、自動調整機構はそのままで使えるとのことでした。それに従い、マット上部のエリアにも同じシートを貼ることにします。\\ 最初この事を忘れていて、粘着面ぴったりのサイズにシートを切断してしまっていたので、追加で上部貼り付け用の分だけ別に切り出しました。実はこの部分は粘着面とは逆で、表面をべたべたにできないので、別シートにした方が作業しやすいのですが、そうすると今度は剥がれやすくなって別のトラブルの原因になるも考えられます。使ってみて様子を見ることにします。+  * スキャンカットDXは、切る前に材料の厚さを自動でチェックし、カット用の刃が自動調整されるようになっています。そのためマットの上に何か貼ると、それも切る対象とみなされて切られてしまいますので、上に貼った補助シートも一緒に切り抜かれてしまいます。\\ 今回の手法を編み出した先の知恵で、粘着面より上のマットの厚みチェックが行われる部分を同じクリアシートで覆ってしまえば、自動調整機構はそのままで使えるとのことでした。それに従い、マット上部のエリアにも同じシートを貼ることにします。\\ 最初この事を忘れていて、粘着面ぴったりのサイズにシートを切断してしまっていたので、追加で上部貼り付け用の分だけ別に切り出しました。実はこの部分は粘着面とは逆で、表面をべたべたにできないので、別シートにした方が作業しやすいのですが、そうすると今度は継ぎ目から剥がれやすくなってトラブルを引き起す可能性も考えられます。このあたり、使ってみて様子を見ることにします。
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 ===== 材料 ===== ===== 材料 =====
行 31: 行 31:
     * **アーテック PP板**\\ {{ :tools:cutting_plotter:pc020071_w600.jpg?direct&200|透明度はちょっと落ちます}}厚さ(mm)0.5 幅(mm)360 長さ(mm)480 材質ポリプロピレン(PP) サイズ 大\\ こちらはファイルホルダーではなく、樹脂シートです。厚さが0.5mmと厚めで、買ってみたら、純正カッティングマットよりも厚いことがわかり、補助シートとしてではなく、スプレーのりを粘着面に吹くときに余計なところにのりが付着するのを防ぐ型紙に使うことにしました。樹脂製なので、ベタベタになったら不要なのりを落として長く使えそうです。     * **アーテック PP板**\\ {{ :tools:cutting_plotter:pc020071_w600.jpg?direct&200|透明度はちょっと落ちます}}厚さ(mm)0.5 幅(mm)360 長さ(mm)480 材質ポリプロピレン(PP) サイズ 大\\ こちらはファイルホルダーではなく、樹脂シートです。厚さが0.5mmと厚めで、買ってみたら、純正カッティングマットよりも厚いことがわかり、補助シートとしてではなく、スプレーのりを粘着面に吹くときに余計なところにのりが付着するのを防ぐ型紙に使うことにしました。樹脂製なので、ベタベタになったら不要なのりを落として長く使えそうです。
  
-  * **スプレーのり:3Mスプレーのり55(カラー)**\\ {{ :tools:cutting_plotter:p3180748_w600.jpg?direct&200|大きい缶の方がお得ですが}}デザイン業務などの仮止め用によく使われる粘着剤のスプレーです。粘着力の違いで何種類もあるので、用途にあったものを選べます。\\ スプレーした所がはっきり分かり、乾くと透明になるという色付き版を買ってみましたが、今回はあまり意味ありませんでした。+  * **スプレーのり:3Mスプレーのり55(カラー)**\\ {{ :tools:cutting_plotter:p3180748_w600.jpg?direct&200|大きい缶の方がお得ですが}}デザイン業務などの仮止め用によく使われる粘着剤のスプレーです。粘着力の違いで何種類もあるので、用途にあったものを選べます。\\ スプレーした所がはっきり分かり、乾くと透明になるという色付き版を買ってみましたが、今回はあまり意味ありませんでした。
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 ===== 工具 ===== ===== 工具 =====
行 94: 行 94:
     * {{ :tools:cutting_plotter:p3190761r_w000.jpg?direct&200|刃は裏までは貫通していません}}さらに補助シートを剥がして、裏面とマットの粘着面を見てみましたが、刃が貫通した様子はみられませんでした。補助シートがうまく機能しているようです。\\ \\ \\ \\      * {{ :tools:cutting_plotter:p3190761r_w000.jpg?direct&200|刃は裏までは貫通していません}}さらに補助シートを剥がして、裏面とマットの粘着面を見てみましたが、刃が貫通した様子はみられませんでした。補助シートがうまく機能しているようです。\\ \\ \\ \\ 
  
-  * いままで通りの使い勝手のままで使っていけそうで、粘着の悪くなったマットをだましだまし使う必要はなくなりました。後は時間をかけて使っていく中で問題が出てくるかどうかです。+  * いままで通りの使い勝手のままで使っていけそうで、これで粘着の落ちてきたマットをだましだまし使う必要はなくなりました。後は時間をかけて使っていく中で問題が出てくるかどうかです。
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tools/cutting_plotter/mat_life_extension.1679296181.txt.gz · 最終更新: 2023/03/20 16:09 by Staff_Ujiie