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tools:3dprint:qidi:print_head_disassembly [2022/11/20 11:22]
Staff_Ujiie [2)プリントヘッドの分解]
tools:3dprint:qidi:print_head_disassembly [2023/12/25 11:30] (現在)
Staff_Ujiie [プリントヘッドの分解(X-Plus/X-MAX)]
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-====== プリントヘッドの分解(X-Plus/X-MAX) ======+====== プリントヘッドの分解 (X-Plus/X-MAX) ======
 {{:tools:3dprint:qidi:p7174376r_w000.jpg?direct&500|写真はX-MAXのプリントヘッドです。こうやって見ると、ノズルの入り口も少し違いますね。}} {{:tools:3dprint:qidi:p7174376r_w000.jpg?direct&500|写真はX-MAXのプリントヘッドです。こうやって見ると、ノズルの入り口も少し違いますね。}}
-QIDI Xplus/XMAXは、プリントを行うホットエンドと、そこにフィラメントを送るエクストルーダーが一体になった、ダイレクトエクストルーダータイプのプリントヘッドがついています。フィラメントがうまく送られなくなったときには、この部分を分解する必要が出てくることもありますので、その手順をまとめました。+QIDI X-Plus/X-MAXは、プリントを行うホットエンドと、そこにフィラメントを送るエクストルーダーが一体になった、ダイレクトエクストルーダータイプのプリントヘッドがついています。フィラメントがうまく送られなくなったときには、この部分を分解する必要が出てくることもありますので、その手順をまとめました。
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行 23: 行 23:
     * 本体内部でネジを落として、それがフレームの下に入ってしまうと、本体を逆さにでもしないかぎりまず見つかりません。私も1個やってしまいました。ネジのつけ外しの作業は細心の注意を持ってやってください。特に下からネジを脱着する箇所で落としやすいです。     * 本体内部でネジを落として、それがフレームの下に入ってしまうと、本体を逆さにでもしないかぎりまず見つかりません。私も1個やってしまいました。ネジのつけ外しの作業は細心の注意を持ってやってください。特に下からネジを脱着する箇所で落としやすいです。
  
-  * XPlusXMAXの違い +  * X-PlusX-MAXの違い 
-    * QIDI XPlusXMAXは共通の部品が多く使われている兄弟機種ですが、ヘッド周りの部品は少し違っていました。(XPlusでもそのまま使えそうなので、機種の違いでなくて生産時期の違いによる改良版ということなのかもしれませんが)XMAXでは、プリントノズルにFANからの風を送る部分が別部品になっていて、まずネジ2つで固定されたその部品を取り外さないと(真下に引き抜けます)、ヘッドを外す方のネジが現れません。\\ わかってしまえばなんてことはない部分ですが、最初はネジが見つからなくてあせりました。\\ (左:X_Plus、右:X-MAX)\\ {{:tools:3dprint:qidi:pa244917r_w600.jpg?direct&200|X-Plus}} {{:tools:3dprint:qidi:p7174368_w600.jpg?direct&200|X-MAX。ノズルを冷やす部品が追加です}} {{:tools:3dprint:qidi:p7174371r_w600.jpg?direct&200|導風部品}}+    * QIDI X-PlusX-MAXは共通の部品が多く使われている兄弟機種ですが、ヘッド周りの部品は少し違っていました。(XPlusでもそのまま使えそうなので、機種の違いでなくて生産時期の違いによる改良版ということなのかもしれませんが)XMAXでは、プリントノズルにFANからの風を送る部分が別部品になっていて、まずネジ2つで固定されたその部品を取り外さないと(真下に引き抜けます)、ヘッドを外す方のネジが現れません。\\ わかってしまえばなんてことはない部分ですが、最初はネジが見つからなくてあせりました。\\ (左:X-Plus、右:X-MAX)\\ {{:tools:3dprint:qidi:pa244917r_w600.jpg?direct&200|X-Plus}} {{:tools:3dprint:qidi:p7174368_w600.jpg?direct&200|X-MAX。ノズルを冷やす部品が追加です}} {{:tools:3dprint:qidi:p7174371r_w600.jpg?direct&200|導風部品}}
  
   * ポッチ破損のフラットケーブルの取り外しの方法   * ポッチ破損のフラットケーブルの取り外しの方法
     * フラットケーブルを外す際にコネクターのポッチを折ってしまう(弱い樹脂部品なので、何回もつけ外しのために押していると高い確率で折れると思います。私は3箇所折りました。[[tools:3dprint:qidi:index.html#トラブル|参考記事]])と、コネクターの抜け防止の爪が引っ込まなくなってコネクターが抜けなくなります。\\ とはいえ、力まかせに引っ張って外したりしていると、そのうちコネクターか基板側の接点がゆがんで接触不良を起こしてしまうと思います。\\ 爪の部分は、折った部品の付け根の金属部分を代わりにピンセットなどで押しこんでやれば動いてくれるので、押しながらコネクターをゆっくり引っ張って抜きます。\\ 取り付けるときにはコネクターを挿すだけでバネで爪が引っかかってくれますので、何もする必要はありません。\\ {{:tools:3dprint:qidi:pa244923r_w600.jpg?direct&200|ここのポッチが}} {{:tools:3dprint:qidi:pa244922r_w600.jpg?direct&200|反対側は取れてしまいました}} {{:tools:3dprint:qidi:pa244924r_w600.jpg?direct&200|ピンセットで押しながらコネクターを抜きます}}     * フラットケーブルを外す際にコネクターのポッチを折ってしまう(弱い樹脂部品なので、何回もつけ外しのために押していると高い確率で折れると思います。私は3箇所折りました。[[tools:3dprint:qidi:index.html#トラブル|参考記事]])と、コネクターの抜け防止の爪が引っ込まなくなってコネクターが抜けなくなります。\\ とはいえ、力まかせに引っ張って外したりしていると、そのうちコネクターか基板側の接点がゆがんで接触不良を起こしてしまうと思います。\\ 爪の部分は、折った部品の付け根の金属部分を代わりにピンセットなどで押しこんでやれば動いてくれるので、押しながらコネクターをゆっくり引っ張って抜きます。\\ 取り付けるときにはコネクターを挿すだけでバネで爪が引っかかってくれますので、何もする必要はありません。\\ {{:tools:3dprint:qidi:pa244923r_w600.jpg?direct&200|ここのポッチが}} {{:tools:3dprint:qidi:pa244922r_w600.jpg?direct&200|反対側は取れてしまいました}} {{:tools:3dprint:qidi:pa244924r_w600.jpg?direct&200|ピンセットで押しながらコネクターを抜きます}}
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 +    * ポッチが折れてしまったコネクターを抜き差しする時は、上述のように最初は尖ったピンセットの先で根元部分を押していましたが、もっといい道具を見つけました。\\ この3Dプリンターに同梱されているメンテナンス用の3本のL字六角レンチのうち、一番細いものが、ポッチが折れた後のコネクターの隙間にぴったりだということがわかりました。先も尖っていないし、小さく場所も取らないので使い勝手も上々です。狙った部分をしっかりと押すことが出来ます。\\ {{:tools:3dprint:qidi:p3110731a_w600.jpg?direct&200|下のやつです}} {{:tools:3dprint:qidi:p3070698a_w600.jpg?direct&200|押すと左の爪が引っ込んで、コネクターが外れるようになります}}
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 ===== 2)プリントヘッドの分解 ===== ===== 2)プリントヘッドの分解 =====
行 41: 行 43:
   * 再組み立ての手順   * 再組み立ての手順
     * バラバラにしたときの逆の手順で組み立てます。\\ \\      * バラバラにしたときの逆の手順で組み立てます。\\ \\ 
-    * まず、エクストルーダーと放熱板(+プリントノズル)を組み合わせます。放熱板にエクストルーダのシャフトが当たる部分が丸く切り抜かれていますが、ここで部品同士がぶつかること、なるべく穴の中央に来るように位置を微調整しながらネジを締めます。\\ {{:tools:3dprint:qidi:pa244948r_w600.jpg?direct&200|シャフトが接触しないように}} {{:tools:3dprint:qidi:pa244949r_w600.jpg?direct&200|元通りに}} +    * まず、エクストルーダーと放熱板と放熱ブロック(+プリントノズル)を組み合わせます。放熱板にエクストルーダのシャフトが当たる部分が丸く切り抜かれていますが、ここでシャフトと放熱板がぶつかいように、なるべく穴の中央に来るように位置を微調整しながらネジを締めます。\\ {{:tools:3dprint:qidi:pa244948r_w600.jpg?direct&200|シャフトが接触しないように}} {{:tools:3dprint:qidi:pa244949r_w600.jpg?direct&200|元通りに}} 
  
   * 注意点   * 注意点
     * 複数箇所のネジ締めは、最初からきつく締めることはせず、交互に均等に力をかけていきます。\\ \\      * 複数箇所のネジ締めは、最初からきつく締めることはせず、交互に均等に力をかけていきます。\\ \\ 
-    * 樹脂部品のネジ止めは、金属部品同士のときより力をセーブして、部品をこわさないように加減します。+    * 樹脂部品のネジ止めは、金属部品同士のときより力をセーブして、締めすぎで部品をこわさないように注意します。
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 ===== 4)本体への取り付け ===== ===== 4)本体への取り付け =====
  
-    * 組み立てが終わったヘッドを、樹脂の台に固定します。とにかくネジを下から止める作業はネジが落ちて紛失しないように注意してください。+    * 組み立てが終わったヘッドを、本体側の台に固定します。とにかくネジを下から止める作業はネジが落ちて紛失しないように注意してください。
  
-    * XMAXの場合は、FANからの導風パーツも忘れず取り付けます。+    * XMAXの場合は、FANからの導風パーツもあるので、忘れず取り付けます。
  
-    * フラットケーブルのコネクタをはめてつなぎます。バネで固定されるので今度は押し込むだけです。+    * フラットケーブルのコネクタをはめてつなぎます。バネで固定されるので今度はきちんと押し込むだけです。
  
-    * カバーをかぶせてネジ止めして終わりです。+    * カバーをかぶせてネジ止めして取り付けは終わりです。
    
     * {{:tools:3dprint:qidi:pa244951r_w600.jpg?direct&200|本体に取り付けます}} {{:tools:3dprint:qidi:pb135121r_w600.jpg?direct&200|X-MAX}} {{:tools:3dprint:qidi:pa244952r_w600.jpg?direct&200|真上からかぶせます}}     * {{:tools:3dprint:qidi:pa244951r_w600.jpg?direct&200|本体に取り付けます}} {{:tools:3dprint:qidi:pb135121r_w600.jpg?direct&200|X-MAX}} {{:tools:3dprint:qidi:pa244952r_w600.jpg?direct&200|真上からかぶせます}}
行 62: 行 64:
  
   * プラットホームのレベル調整   * プラットホームのレベル調整
-    * プリントヘッドを外して付けたので、プリントノズルの高さが妙に変わっている可能性がありますので、本体メニューからレベル調整をやって、ノズルとプラットホームの距離を合わせておきます。+    * プリントヘッドを外して付けたので、プリントノズルの高さが妙に変わっている可能性がありますので、本体メニューからレベル調整を実行して、ノズルとプラットホームの距離を合わせておきます。
  
   * プリントテスト   * プリントテスト
-    * フィラメントをエクストルーダーに取り付けて、実際にプリントして、何か問題がないかを確認してOKであれば終わりです。\\ +    * フィラメントをエクストルーダーに取り付けて、実際にプリントして問題がなれば終わりです。\\ 
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 ===== つまり防止のための注意点 ===== ===== つまり防止のための注意点 =====
tools/3dprint/qidi/print_head_disassembly.1668910953.txt.gz · 最終更新: 2022/11/20 11:22 by Staff_Ujiie