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tools:3dprint:atom:index.html [2022/03/14 09:54] Staff_Ujiie [仕様] |
tools:3dprint:atom:index.html [2024/08/05 11:28] (現在) Staff_Ujiie [仕様] |
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===== 仕様 ===== | ===== 仕様 ===== | ||
三角柱の真ん中に印刷ヘッドが吊り下がった形のデルタ型です。印刷ヘッドは3本の支柱と2本ずつのカーボンロッドでつながっていて(磁石付きのボールジョイントで!)、水平を保ちながら自在に動きます。 | 三角柱の真ん中に印刷ヘッドが吊り下がった形のデルタ型です。印刷ヘッドは3本の支柱と2本ずつのカーボンロッドでつながっていて(磁石付きのボールジョイントで!)、水平を保ちながら自在に動きます。 | ||
- | 印刷ヘッドはホットエンドと極小ファンとフィラメントガイドの最小構成で、エクストルーダーを2つ本体上方に取り付けたボーデン式になっています。 | + | 印刷ヘッドはホットエンド(ノズルはチタン)と極小ファンとフィラメントガイドの最小構成で、エクストルーダーを2つ本体上方に取り付けたボーデン式になっています。 |
- | 1ノズル2エクストルーダーの構成で2色成形もできるというのが売りでしたが、ノズルが1つしかないと切り替えの時間も材料も無駄が多いので、実際にはシングルでのみ使っています。 | + | 1ノズル2エクストルーダーの構成で2色成形もできるというのが売りでしたが、ノズルが1つしかないと切り替えの時間も材料も無駄が多いので、実際にはシングルでのみ使っています。 |
+ | 最近よく聞くBambu LABのマルチカラー3Dプリンターも、ノズル1つで複数フィラメントを切り替える同様の方式なので、色の切り替え時の捨て材料が沢山発生してしまいます。 | ||
※1.次バージョンのATOM3.5では2つのノズルを搭載して、独特の回転ギミックで切り替えながら2色印刷することができるようです。 | ※1.次バージョンのATOM3.5では2つのノズルを搭載して、独特の回転ギミックで切り替えながら2色印刷することができるようです。 | ||
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===== 運用 ===== | ===== 運用 ===== | ||
- | * 本体が古いだけあって、指定のスライスソフトもかなり前のものになります。Ultimaker Cura(3.3)とKisslicer(1.4)が指定されていますが、新しいバージョン(4.8)のCuraではなぜかうまく印刷できませんでした(こちらで設定した内容がどこかまずいのでしょう)。 | + | * 本体が古いだけあって、指定のスライスソフトもかなり前のものになります。Ultimaker Cura(3.3)とKisslicer(1.4)が指定されていますが、新しいバージョン(4.8)のCuraではなぜかうまく印刷できませんでした(こちらで設定した内容がどこかまずかったのでしょう)。 |
* 公開されているCuraのバージョンが4.11になっていたので、久しぶりにバージョンアップしました。そうしたら、機種選択のリストにこれまでは見当たらなかったLayerOne ATOM 2、3、3Liteが載っていることがわかりました。ATOM 3シリースが発売されたので、旧機種も一緒に載せてくれたということでしょう。\\ 早速ATOM 2に設定(ダブルエクストルーダの2.5ではなく、シングルエクストルーダ前提です)して、動作を試してみました。前バージョンまでに色々いじっていた設定は全部リセットして、メーカー提供の初期設定にします。予測時間がたいして変わらなかったので、積層厚みをより精細な0.2⇒0.15mmにしてみました。\\ プリントを始めてみると、印刷速度は以前と変わらないものの、ヘッドの移動速度が4倍ほどに上がっていて、機械がキュンキュン唸って動いていています。ヒヤヒヤしながらも中断をがまんして終わりまで印刷しました。印刷結果は、0.2mmより明らかに印刷面の段差が目立たなくなっていて良好です。前バージョンで陥っていた症状も出ていません。\\ うまく使えそうなので、この設定を出発点にもう少し機械の負荷を軽く(遅く)して、プリント形状の向上のための調整を加えていくことにします。 \\ {{: | * 公開されているCuraのバージョンが4.11になっていたので、久しぶりにバージョンアップしました。そうしたら、機種選択のリストにこれまでは見当たらなかったLayerOne ATOM 2、3、3Liteが載っていることがわかりました。ATOM 3シリースが発売されたので、旧機種も一緒に載せてくれたということでしょう。\\ 早速ATOM 2に設定(ダブルエクストルーダの2.5ではなく、シングルエクストルーダ前提です)して、動作を試してみました。前バージョンまでに色々いじっていた設定は全部リセットして、メーカー提供の初期設定にします。予測時間がたいして変わらなかったので、積層厚みをより精細な0.2⇒0.15mmにしてみました。\\ プリントを始めてみると、印刷速度は以前と変わらないものの、ヘッドの移動速度が4倍ほどに上がっていて、機械がキュンキュン唸って動いていています。ヒヤヒヤしながらも中断をがまんして終わりまで印刷しました。印刷結果は、0.2mmより明らかに印刷面の段差が目立たなくなっていて良好です。前バージョンで陥っていた症状も出ていません。\\ うまく使えそうなので、この設定を出発点にもう少し機械の負荷を軽く(遅く)して、プリント形状の向上のための調整を加えていくことにします。 \\ {{: |