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activities:products:window_stopper

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activities:products:window_stopper [2023/03/27 15:46]
Staff_Ujiie [外開き窓ストッパーの固定部品作成]
activities:products:window_stopper [2023/03/27 15:59] (現在)
Staff_Ujiie [(本番2)]
行 5: 行 5:
 ===== 構想 ===== ===== 構想 =====
  
-  * ストッパーの棒を窓側の金具の穴に差し込んでから、そこにはめ込んで使う部品ということで形を考えました。この部品自体が簡単に外れてしまうようでは意味がありません。風がある時は窓に相当強い力がかかりますので、金具もストッパーも振動するものとして、それでも脱落しないような形状を目指します。+  * ストッパーの棒を窓側の金具の穴に差し込んでから、そこにはめ込んで使う部品ということで形を考えました。この部品自体が簡単に外れてしまうようでは意味がありません。風がある時は窓に相当強い力がかかりますので、金具もストッパーも振動するものとして、それでも脱落しないような形状を目指します。
  
   * 金具に入った棒が上下に動かなければ、抜けることはありませんので、棒と金具を上下から押さえる形にします。横からはめ込んで固定し、窓を閉めるときには引き抜いて外します。\\ コの字型の部品を最初考えましたが、単にコの字型では、力がかかったときに開いて外れてしまうかもしれません。部品の側面にも十分な強度が必要です。   * 金具に入った棒が上下に動かなければ、抜けることはありませんので、棒と金具を上下から押さえる形にします。横からはめ込んで固定し、窓を閉めるときには引き抜いて外します。\\ コの字型の部品を最初考えましたが、単にコの字型では、力がかかったときに開いて外れてしまうかもしれません。部品の側面にも十分な強度が必要です。
  
-  * 一面が開いた枡の形にすれば、側面が3つありますので強度的には十分です。\\ とは言え、枡型だと棒が通る向きから金具にはめ込む必要があります。棒が通る部分に穴を開けておいて、先にこの部品を棒に通しておいて、棒を窓の金具にセットした後で、金具全体にるように押し込んで固定するように考えました。+  * 一面が開いた枡の形にすれば、側面が3つあり互いに繋がっていますので強度的には十分です。\\ とは言え、枡型だと棒が通る向きから金具にはめ込む必要があります。そこで、棒が通る部分に穴を開けておいて、先にこの部品を棒に通しておいて、棒を窓の金具にセットした後で、金具全体にかぶ押し込んで固定するように考えました。
  
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行 33: 行 33:
   * はめ込むときの部品の動きはよくわからないので、予想した分だけ穴を広げて設計し、後は試作したものを実際にはめてみて、うまく使えるか確認します。そのため今回はPLAで試作をして、良さそうになったら本来のPCを使って本番の3Dプリントします。   * はめ込むときの部品の動きはよくわからないので、予想した分だけ穴を広げて設計し、後は試作したものを実際にはめてみて、うまく使えるか確認します。そのため今回はPLAで試作をして、良さそうになったら本来のPCを使って本番の3Dプリントします。
  
-  * 抜き差しには力がかかるので、部品の角はフィレットで丸め、ツルツルの表面で滑らないように模様(楕円)を彫り込みました。\\ \\ {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_11.24.35r_w600.png?direct&200|窓枠と金具}}  {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_11.24.45r_w600.png?direct&200|棒}}  {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_11.24.22r_w600.png?direct&200|こうなます}}  {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_12.18.25r_w600.png?direct&200|棒は斜めになります}}  {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_12.22.53r_w600.png?direct&200|押出しで立体化}}  {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-25_15.12.55r_w000.png?direct&200|こんな部品です}}+  * 抜き差しには力がかかるので、部品の角はフィレットで丸め、ツルツルの表面で滑らないように模様(楕円)を彫り込みました。\\ \\ {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_11.24.35r_w600.png?direct&200|窓枠と金具}}  {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_11.24.45r_w600.png?direct&200|棒}}  {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_11.24.22r_w600.png?direct&200|こうなってます}}  {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_12.18.25r_w600.png?direct&200|棒は斜めに固定されます}}  {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_12.22.53r_w600.png?direct&200|押出しで立体化}}  {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-25_15.12.55r_w000.png?direct&200|こんな部品です}}
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 ===== 3Dプリント ===== ===== 3Dプリント =====
 ==== (試作1) ==== ==== (試作1) ====
  
-  * スライスの設定では、強度を増やすため、インフィルを50%にし、外壁も2層増やしました。+  * スライスの設定では、強度を増やすため、インフィルを50%にし、外壁も増やしました。
  
-  * プリント後、実際に窓の金具にはめてみたら、きつくて入りませんでした。寸法を測ったら0.5mm程度部品の隙間が狭かったのが原因です。設計上のモデルと実際のプリントしたもの寸法の違いが発生しています。設計データを微調整して、プリント結果がちょうどよくなるように調整します。+  * プリント後、実際に窓の金具にはめてみたら、きつくて入りませんでした。寸法を測ったら0.5mm程度部品の方の隙間が狭かったのが原因です。設計上のモデルと実際のプリントしたもの寸法の違いが発生しています。手っ取り早く設計データを微調整して、プリント結果がちょうどよくなるように調整します。
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 ==== (試作2) ==== ==== (試作2) ====
行 52: 行 52:
   * 試作の結果をフィードバックして、3Dモデルのデザインを微修正して、本来の素材であるPCフィラメントを使ってプリントです。   * 試作の結果をフィードバックして、3Dモデルのデザインを微修正して、本来の素材であるPCフィラメントを使ってプリントです。
  
-  * プリントの途中で様子を見ると、造形中のモデルの四隅がすこし上に反っています。ただし材料が柔らかいのか、ノズルが反った場所に当たっても曲がって元に戻っています。+  * プリントの途中で様子を見ると、造形中のモデルの四隅がすこし上に反っています。ただし材料が柔らかいのか、ノズルが反った場所に当たっても平気で曲がって元に戻っています。
  
   * プリント結果は、少し糸引きが見られましたが、問題ないレベルです。   * プリント結果は、少し糸引きが見られましたが、問題ないレベルです。
  
-    * この形状だと、サポートが付く場所があまりないので、サポートなしに設定していましたが、四角の角が若干つぶれ気味になっていま。後で考えてみると、四隅が反った影響ですね。+    * この形状だと、サポートが付く場所があまりないので、サポートなしに設定していましたが、四角の角が若干つぶれ気味になっており、サポートの影響を疑いました。後で考えてみると、四隅が反った影響ですね。
  
-  * 窓の金具に付けてみると、ややきつめに固定されました。機能面では問題なさそうです。\\ とはいえ、金具の一番奥までは入っていきません。金具の根元の部分が、手前に対して微妙に広いのが原因のようです。\\ \\ {{:activities:products:p3260796r_w600.jpg?direct&200|端が持ち上がっています(プリント中)}} {{:activities:products:p3260802_w600.jpg?direct&200|四隅が少しつぶれぎみです}}+  * 窓の金具に付けてみると、ややきつめに入りました。機能面では問題なさそうです。\\ とはいえ、金具の一番奥までは入っていきません。金具の根元の部分が、手前に対して微妙に広いのが原因のようです。\\ \\ {{:activities:products:p3260796r_w600.jpg?direct&200|端が持ち上がっています(プリント中)}} {{:activities:products:p3260802_w600.jpg?direct&200|四隅が少しつぶれぎみです}}
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行 64: 行 64:
  
   * デザインを再修正です。   * デザインを再修正です。
-    * 突き当りまで入るように、金具の根元に当たる部分の間隔が19.5mmから20.0mmになるように広げました。\\  +    * 突き当りまで入るように、金具の根元に接触する部分の間隔が19.5mmから20.0mmになるように広げました。\\  
-    * 部品は上下の面つかんだりするので、すべり止めの彫込みは四辺全部に増やします。+    * 部品を押し込む時は上下の面つかんだりするので、すべり止めの彫込みは四辺全部に増やします。
  
-  * スライス設定では、念のためサポートを付けてみました。また、ビルドプレートへの定着方法をスカートからブリムに変えてみました。以前に別のモデルで、モデルとの隙間を広めにったブリムの印象がよかったので。+  * スライス設定では、念のためサポートを付けてみました。また、ビルドプレートへの定着方法をスカートからブリムに変えてみました。以前に別のモデルで、モデルとの隙間を広めにったブリムの印象がよかったので。
  
-  * プリント結果は、実用上は問題ありませんが、一部のサポートがモデルにくっついたところがありました。また、ブリムの部分が波打って部分部分で剥がれかけています。\\ \\ {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_12.24.23r_w600.png?direct&200|3Dモデル最終盤}}  {{:activities:products:p3260807_w600.jpg?direct&200|ブリムの波打ち}}  {{:activities:products:p3270819r_w600.jpg?direct&200|プリント結果}}+  * プリント結果は、機能上は問題ありませんが、一部のサポートがモデルにくっついたところがありました。また、ブリムの部分が波打って部分部分で剥がれかけています。\\ \\ {{:activities:products:スクリーンショット_2023-03-27_12.24.23r_w600.png?direct&200|3Dモデル最終盤}}  {{:activities:products:p3260807_w600.jpg?direct&200|ブリムの波打ち}}  {{:activities:products:p3270819r_w600.jpg?direct&200|プリント結果}}
  
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activities/products/window_stopper.1679899571.txt.gz · 最終更新: 2023/03/27 15:46 by Staff_Ujiie