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activities:products:small_shelf [2022/05/27 16:39]
Staff_Ujiie
activities:products:small_shelf [2022/05/28 10:10] (現在)
Staff_Ujiie [設計]
行 1: 行 1:
-===== 作業机の中段小物棚作 ===== +===== 作業机の中段小物棚成 ===== 
-{{:activities:products:p5234047r_w600.jpg?direct&500|透明アクリルの小物棚です}}\\ +{{:activities:products:p5234047r_w000.jpg?direct&500|透明アクリルの小物棚です}}\\ 
 基板への電子部品の取り付け、はんだ付け、テスト等の電子工作関連の作業を市販のスチールパイプのラックで組んだ作業机で行っています。スライド式の天板を引き出せば作業時に広くなりますが、もともと面積はあまりないので、ちょっと店を広げ始めるとすぐに一杯になってしまいます。正面のラック部分の棚の間隔は結構空いているので、そこに中二階になる棚を作って部品や工具の一時保管用に使えば、広く使えると思い、小物棚を作成しました。 基板への電子部品の取り付け、はんだ付け、テスト等の電子工作関連の作業を市販のスチールパイプのラックで組んだ作業机で行っています。スライド式の天板を引き出せば作業時に広くなりますが、もともと面積はあまりないので、ちょっと店を広げ始めるとすぐに一杯になってしまいます。正面のラック部分の棚の間隔は結構空いているので、そこに中二階になる棚を作って部品や工具の一時保管用に使えば、広く使えると思い、小物棚を作成しました。
  
行 9: 行 9:
   * 縦横の板を接合するには、以前に[[activities:products:display_frame|立体地形図模型の展示用枠]]でうまくいった方法を取ります。背板と側板を互い違いの溝で組み合わせて、側板に穴を開けて棚板をはめ込む構造です。   * 縦横の板を接合するには、以前に[[activities:products:display_frame|立体地形図模型の展示用枠]]でうまくいった方法を取ります。背板と側板を互い違いの溝で組み合わせて、側板に穴を開けて棚板をはめ込む構造です。
  
-  * 接着等はせずに、はめ込みだけで作るようにします。そうしておけば、後でばらせます。+  * 接着等はせずに、はめ込みだけで作るようにします。そうしておけば、後でばらしたり部品の交換も簡単です。
 \\  \\ 
 ==== 設計 ==== ==== 設計 ====
行 16: 行 16:
   * 制作全体の手順は、   * 制作全体の手順は、
     - Fusion360で3Dモデルを作成。     - Fusion360で3Dモデルを作成。
-    - 立体のボディから平面画像のSVGファイルを作成するアドイン「Shaper Utilities」を用いてパーツ毎に図面の画像を出力。+    - 立体のボディから平面画像のSVGファイルを作成するアドイン「[[https://apps.autodesk.com/FUSION/en/Detail/Index?id=3662665235866169729&os=Win64&appLang=en|Shaper Utilities]]」を用いてパーツ毎に図面の画像を出力。
     - 出力画像をInkscapeでレーザーカット用に編集し加工用ファイルを作成。     - 出力画像をInkscapeでレーザーカット用に編集し加工用ファイルを作成。
     - アクリル板をレーザー加工機で切断し各パーツを作成。     - アクリル板をレーザー加工機で切断し各パーツを作成。
     - 組み立てて完成。\\ \\      - 組み立てて完成。\\ \\ 
  
-  * 最初に棚の三面図のスケッチを作りますが、これは切り出すパーツの図面ではなく、あくまで3Dモデルを作るためのスケッチです。\\ スケッチからの押し出しで立体モデルにします。立体モデルのボディは、後のちパーツの図面を作る単位になるので、1図面=1ボディになるように小分けにして作ります。\\ \\ {{:activities:products:sc2022-05-16_18.16.20r_w600.png?direct&200|最初のスケッチ}} {{:activities:products:sc2022-05-16_18.49.44r_w600.png?direct&200|押出しで出来た立体}} {{:activities:products:sc2022-05-20_18.06.11r_w600.png?direct&200|はめ込み部分等スケッチを追加修正して、ボディに反映させていきます}}  +  * 最初に棚の三面図のスケッチを作りますが、これは切り出すパーツの図面ではなく、あくまで3Dモデルを作るためのスケッチです。側板は一つのスケッチから異なる3種類のボディを作ることになります。\\ スケッチからの押し出しで立体モデルにします。立体モデルのボディは、後のちパーツの図面を作る単位になるので、1図面=1ボディになるように小分けにして作ります。\\ \\ {{:activities:products:sc2022-05-16_18.16.20r_w600.png?direct&200|最初のスケッチ}} {{:activities:products:sc2022-05-16_18.49.44r_w600.png?direct&200|押出しで出来た立体}} {{:activities:products:sc2022-05-20_18.06.11r_w600.png?direct&200|はめ込み部分等スケッチを追加修正して、ボディに反映させていきます}}  
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   * {{ :activities:products:sc2022-05-21_14.42.17r_w600.png?direct&200|2枚をつなぎ合わせるはめ込み部分}}物を載せる棚板は、2枚を組み合わせて大きな1枚にして使います。接合する辺同士を、お互いにズレが出ないような凸凹のはめこみ形状にして、組み合わせます。\\ はめ込み部分は全方向にズレが出ないように直線部分の無い波のような形の基本の線を作り、長さ分だけコピーし作りました。板に厚みがあるので、ぴったりはめ込まれれば、接着しなくとも、多少上に物を乗せても、たわむことは無いと思います。\\ 背面も1枚で作ると長さが足りないので、2枚の板をはめ合わせる構造にします。   * {{ :activities:products:sc2022-05-21_14.42.17r_w600.png?direct&200|2枚をつなぎ合わせるはめ込み部分}}物を載せる棚板は、2枚を組み合わせて大きな1枚にして使います。接合する辺同士を、お互いにズレが出ないような凸凹のはめこみ形状にして、組み合わせます。\\ はめ込み部分は全方向にズレが出ないように直線部分の無い波のような形の基本の線を作り、長さ分だけコピーし作りました。板に厚みがあるので、ぴったりはめ込まれれば、接着しなくとも、多少上に物を乗せても、たわむことは無いと思います。\\ 背面も1枚で作ると長さが足りないので、2枚の板をはめ合わせる構造にします。
行 31: 行 31:
   * {{ :activities:products:sc2022-05-27_15.03.08r_w600.png?direct&200|インストールするとメニューに出ます}}Shaper Utilitiesは、3Dモデルのボディ上の面を指定するだけで、その形をSVG画像にしてくれます。操作が簡単すぎて印象に残らないので、毎回、前やったときのことを忘れていてアドインを探し回ります。\\ Shaper Utilitiesは、最近のFusion360のバージョンアップに対応しておらず、使えなくなるという(予告の)警告が出ていましたが、アドオン自体のバージョンアップがすぐに行われて使えるようになりました。   * {{ :activities:products:sc2022-05-27_15.03.08r_w600.png?direct&200|インストールするとメニューに出ます}}Shaper Utilitiesは、3Dモデルのボディ上の面を指定するだけで、その形をSVG画像にしてくれます。操作が簡単すぎて印象に残らないので、毎回、前やったときのことを忘れていてアドインを探し回ります。\\ Shaper Utilitiesは、最近のFusion360のバージョンアップに対応しておらず、使えなくなるという(予告の)警告が出ていましたが、アドオン自体のバージョンアップがすぐに行われて使えるようになりました。
  
-  * 一旦各加工用のファイルが完成した後で、手持ちの材料の長さが図面の寸法に微妙に足りないことがわかりました。最初のスケッチまで戻って5mmだけ寸法を詰めましたが、スケッチの拘束機能のために思うように長さが変更できず苦労しました。\\ (5mm詰めても、実際は部品寸法ギリギリで、レーザー切断の位置合わせにもかなり神経を使いました。事前の材料寸法の確認が適当だとこんな事態が起きます)\\  一部寸法修正を行って再度編集し、9つのパーツのデータファイルができました。\\ \\ {{:activities:products:sc2022-05-21_15.36.42r_w600.png?direct&200|外観を透明アクリルに設定(前面)}} {{:activities:products:sc2022-05-21_15.37.42r_w600.png?direct&200|(背面)}}+  * 一旦各加工用のファイルが完成した後で、手持ちの材料の長さが図面の寸法に微妙に足りないことがわかりました。最初のスケッチまで戻って5mmだけ寸法を詰めましたが、スケッチの拘束機能のために思うように長さが変更できず苦労しました。\\ (5mm詰めても、実際は部品寸法ギリギリで、レーザー切断の位置合わせにもかなり神経を使いました。事前の材料寸法の確認が適当だとこんな事態が起きます)\\  一部寸法修正を行って再度編集し、9つのパーツのデータファイルができました。\\ \\ {{:activities:products:sc2022-05-21_15.36.42r_w000.png?direct&200|外観を透明アクリルに設定(前面)}} {{:activities:products:sc2022-05-21_15.37.42r_w000.png?direct&200|(背面)}} {{:activities:products:sc2022-05-28_10.05.03r_w000.png?direct&200|パーツ一覧}}
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 ==== レーザーカット ==== ==== レーザーカット ====
activities/products/small_shelf.1653637198.txt.gz · 最終更新: 2022/05/27 16:39 by Staff_Ujiie