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activities:products:moving_display2 [2022/08/13 18:39]
Staff_Ujiie [非接触スイッチの作成]
activities:products:moving_display2 [2022/08/14 09:54] (現在)
Staff_Ujiie [自転車を漕ぐオートマタの改良]
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 ====== うごく常設展示の更新(自転車オートマタの追加) ====== ====== うごく常設展示の更新(自転車オートマタの追加) ======
 {{:activities:products:p8134484r_w000.jpg?direct&500|自転車オートマタ改}}\\ {{:activities:products:p8134486r_w000.jpg?direct&500|非接触スイッチ}} {{:activities:products:p8134484r_w000.jpg?direct&500|自転車オートマタ改}}\\ {{:activities:products:p8134486r_w000.jpg?direct&500|非接触スイッチ}}
-[[activities:products:moving_display|展示スペース内に設置した機構模型]]に加えて、[[activities/products/smmf_2022#「てのりからくり(オートマタ)」|自転車を漕ぐオートマタ]]を追加しました。もちろん動きます。機構模型のほうは人が近づけば勝手に動き出しますが、こちらは、動かしたい人が自分でスイッチを入れて動かすことにしました。スイッチには、触らずとも手を近づければオンになるものを使います(このあたりは[[activities:products:smmf_2022|仙台マイクロメイカーフェア]]でうまく動かなかったもののリベンジでもあります)。+[[activities:products:moving_display|展示スペース内に設置した機構模型]]に加えて、[[activities/products/smmf_2022#「てのりからくり(オートマタ)」|自転車を漕ぐオートマタ]]を追加しました。もちろん動きます。機構模型のほうは人が近づけば勝手に動き出しますが、こちらは、動かしたい人が自分でスイッチを入れて動かすことにしました。スイッチには、手を近づけるだけでオンになるものを使います(このあたりは[[activities:products:smmf_2022|仙台マイクロメイカーフェア]]でうまく動かなかったもののリベンジでもあります)。
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 ===== 追加展示で行った内容 ===== ===== 追加展示で行った内容 =====
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 ===== 自転車を漕ぐオートマタの改良 ===== ===== 自転車を漕ぐオートマタの改良 =====
-  * 最初に作った自転車オートマタの**欠点**は、**動きがぎこちないこと**]]と、しばらく動かしていると途中で歯車が引っかかって**止まるとがあること**でした。常時運転には不安が残ります。\\ <html>+  * 最初に作った自転車オートマタの**欠点**は、**動きがぎこちないこと**と、しばらく動かしていると途中で歯車が引っかかって**止まるとがあること**でした。常時運転には不安が残ります。\\ <html>
 <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/6bZ9dMsrw30" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe> <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/6bZ9dMsrw30" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
 </html> </html>
  
-  * **アクリル板を切り出して各部品を作り、3Dプリントで作ったコネクター部品でそれらをつないで形にする構造**ですが、動いているところを前から観察してみると、**足が平行になっておらず**、ハの字型に少し開いています。このため長く動かしているうちに、**接続部分に緩みが出て**、部品同士の位置が変わり、引っかかる原因になっているようです。\\ {{:activities:products:p8134492_w600.jpg?direct&200|コネクター部品}} {{:activities:products:p8134493_w600.jpg?direct&200|正面から。少し足が開いています}}+  * **アクリル板を切り出して各部品を作り、3Dプリントで作ったコネクター部品でそれらをつないで形にする基本構造**ですが、動いているところを前から観察してみると、**足が平行になっておらず**、ハの字型に少し開いています。このため長く動かしているうちに、**接続部分に緩みが出て**、部品同士の位置が変わり、引っかかる原因になっているようです。\\ {{:activities:products:p6224199r_w600.jpg?direct&200|アクリルパーツ}} {{:activities:products:p8134492_w600.jpg?direct&200|コネクター部品}} {{:activities:products:p8134493_w600.jpg?direct&200|正面から。少し足が開いています}}
  
-  * {{ :activities:products:p8094468_w600.jpg?direct&200|肩、腰、腕に幅広部品を使います}}接続用のコネクター部品にもっと**幅を広げたバリエーション**も追加して、各部品が平行を保ちつつ動けるように部品を選択して組み立て直しました。平行が保たれていれば、動いている際に横にかかる力も少なくて済むので、ズレ起きにくくなります。+  * {{ :activities:products:p8094468_w600.jpg?direct&200|肩、腰、腕に幅広部品を使います}}接続用のコネクター部品にもっと**幅を広げたバリエーション**も追加して、各部品が平行を保ちつつ動けるように部品を選択して組み立て直しました。部品同士の平行が保たれていれば、動いている際に横にかかる力も少なくて済むので、ズレ起きにくくなります。
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-  * コネクター部品は、修理や改造をしやすくするために、接着は行いません。**部品同士をはめ込んで固定する方法**を取っています。寸法をかなりきつくした部品同士をはめ込むので、組み立てには力が要り、誤って壊してしまったりもしやすいです。そこで、必要なところに力がかかり、かつ持ちやすい**治具を作成**し、組立のし易さとはめ込みの精度向上を目指しました。+  * {{ :activities:products:p8144494r_w600.jpg?direct&200|治具;思ったより使いにくく要改良です}}コネクター部品は、修理や改造をしやすくするために、接着は行いません。**部品同士をはめ込んで固定する方法**を取っています。寸法をかなりきつくした部品同士をはめ込むので、組み立てには力が要り、誤って壊してしまったりもしやすいです。そこで、必要なところに力がかかり、かつ持ちやすい**治具を作成**し、組立のし易さとはめ込みの精度向上を目指しました。
  
-  * 3DCADソフト上で行うシミュレーションに比べて、実物は2本の足だけで支えている胴体の位置がかなり下に落ち込みます。胴体が落ちる分、足も曲がったままでペダルを踏むような動作になり、ぎこちなさにつながっています。\\ もともとこの自転車には**サドル**を付けませんでした。胴体が動くのを邪魔したくないということで付けなかったのですが、サドルで胴体を支えれば足の動きはなめらかになります。\\ 実際にサドルを付けてみることにしました。シミュレーション上では、それでも胴体は上下してくれたのですが、実際に作ってみると、**胴体は全く動きません**でした。足は軽やかに回ります。ちょっと動きは物足りないのですが、安定と姿勢を優先して今回の設置はこれで行くことにしました。+  * [[https://youtu.be/S_CZm6_c1Ls|3DCADソフト上で行うシミュレーション]]に比べて、実物(上の動画)は2本の足だけで支えている胴体の位置がかなり下に落ち込みます。胴体が落ちる分、足も曲がったままでペダルを踏むような動作になり、ぎこちなさにつながっています。\\ もともとこの自転車には**サドル**を付けませんでした。胴体が動くのを邪魔したくないということで付けなかったのですが、サドルで胴体を支えれば足の動きはなめらかになります。\\ {{ :activities:products:スクリーンショット_2022-08-14_09.36.41r_w600.png?direct&200|サドルを付けました}}実際にサドルを付けてみることにしました。シミュレーション上では、それでも胴体は上下してくれたのですが、実際に作ってみると、**胴体は全く動きません**でした。足は軽やかに回ります。ちょっと動きは物足りないのですが、安定と姿勢を優先して今回の設置はこれで行くことにしました。
  
   * サドルなしのモデルを動かしながら、胴体を手で支えてみたりしてみると、**サドルがあっても胴体が動いてくれる高さというのはありそう**です。ただしそれはかなり狭い範囲に限られます。サドルを付けて姿勢を良くしつつも胴体が上下に動いてくれるのが理想なので、この辺はもう少し検討してみます。   * サドルなしのモデルを動かしながら、胴体を手で支えてみたりしてみると、**サドルがあっても胴体が動いてくれる高さというのはありそう**です。ただしそれはかなり狭い範囲に限られます。サドルを付けて姿勢を良くしつつも胴体が上下に動いてくれるのが理想なので、この辺はもう少し検討してみます。
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   * スイッチは、センサー部分に直接雨が当たることがないように**下向き**につけることにしました。手をかざすとアルコールの霧をかける器具のイメージが近いです。   * スイッチは、センサー部分に直接雨が当たることがないように**下向き**につけることにしました。手をかざすとアルコールの霧をかける器具のイメージが近いです。
  
-  *考えたイメージは、**花**か**シャワーヘッド**のようにも見えます。スイッチのセンサー周りには、直接触らないように、尖った**牙**を付けました。センサーにはLEDが組み込まれているので、その光が透過するのを期待して牙は透明にします。\\ 組み込んだスイッチからは配線を内部を通外に出して、コントローラまでケーブルを引き回します。\\ ショーウィンドウ内部の展示とのつながりを多少とも感じられるように、ガラスを挟んで一部が屋内に突き出したような形にしました。\\  {{:activities:products:スクリーンショット_2022-08-12_14.29.27r_w600.png?direct&200|初期型}} {{:activities:products:スクリーンショット_2022-08-12_14.30.00r_w600.png?direct&200|下から}} {{:activities:products:スクリーンショット_2022-08-12_14.32.11r_w600.png?direct&200|断面}}\\ \\ +  *考えたイメージは、**花**か**シャワーヘッド**のようにも見えます。スイッチのセンサー周りには、直接触らないように、尖った**牙**を付けました。センサーにはLEDが組み込まれているので、その光が透過するのを期待して牙は透明にします。\\ 組み込んだスイッチからは内部を通配線を下から引き出して、コントローラまでケーブルを引き回します。\\ ショーウィンドウ内部の展示とのつながりを多少とも感じられるように、ガラスを挟んで一部が屋内に突き出したような形にしました。\\  {{:activities:products:スクリーンショット_2022-08-12_14.29.27r_w600.png?direct&200|初期型}} {{:activities:products:スクリーンショット_2022-08-12_14.30.00r_w600.png?direct&200|下から}} {{:activities:products:スクリーンショット_2022-08-12_14.32.11r_w600.png?direct&200|断面}}\\ \\ 
  
   * {{ :activities:products:p8064440_w600.jpg?direct&200|牙有り}}{{ :activities:products:p8064436_w600.jpg?direct&200|試作}}3DCADでデータを作成し、寸法的には厳しそうでしたが、まずはそれで3Dプリンタで作ってみました。   * {{ :activities:products:p8064440_w600.jpg?direct&200|牙有り}}{{ :activities:products:p8064436_w600.jpg?direct&200|試作}}3DCADでデータを作成し、寸法的には厳しそうでしたが、まずはそれで3Dプリンタで作ってみました。
activities/products/moving_display2.1660383599.txt.gz · 最終更新: 2022/08/13 18:39 by Staff_Ujiie