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activities:products:hhkb_case

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activities:products:hhkb_case [2022/01/29 11:14]
Staff_Ujiie [トレイの間仕切りの切除]
activities:products:hhkb_case [2022/01/29 12:04] (現在)
Staff_Ujiie [HHKBミニマムハードケースの作り方]
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 ====== HHKBミニマムハードケースの作り方 ====== ====== HHKBミニマムハードケースの作り方 ======
 {{:activities:products:p1243253_w600.jpg?direct&400|}} {{:activities:products:p1243253_w600.jpg?direct&400|}}
-いつもパソコンの作業では、ハッピーハッキングキーボード(以下HHKB)というキーボードを使っています。コンパクトで打ち心地がよいことで気に入っています。\\ 使っているのは旧機種(Professional BT PD-KB600B 墨)なのですが、久しぶりに製造元の[[https://happyhackingkb.com/jp/|PFUのサイト]]を見ていたら、現行の機種でもサイズが同じだということに気がつきました。以前に持ち運び用に作ったハードケースが現行品でもそのまま使えそうなので、作り方を紹介します。\\ \\ 市販のキーボードケースは大抵ソフトケースで、かつサイズに余裕があってかさばるものばかりですが、こちらは他の物と一緒にかばんに突っ込んでおいてもキーが押されることのないハードケースで、かつキーボードの幅+1cmのミニマムサイズです。\\ 作るのに一部根気のいる加工はありますが、作業自体は単純です。HHKB(※)を持っている方におすすめします。\\ ※ 販売終了品のHHKB Lite2/Professional HGは奥行き寸法が異なるので使えません。またHHKB以外のキーボードには対応していません。+いつもパソコンの作業では、ハッピーハッキングキーボード(Happy Hacking Keyboard :以下HHKB)というキーボードを使っています。コンパクトで打ち心地がよいことで気に入っています。\\ 使っているのは旧機種(Professional BT PD-KB600B 墨)なのですが、久しぶりに製造元の[[https://happyhackingkb.com/jp/|PFUのサイト]]を見ていたら、現行の機種でもサイズが同じだということに気がつきました。以前に持ち運び用に作ったハードケースが現行品でもそのまま使えそうなので、その作り方を紹介します。\\ \\ 市販のキーボードケースは大抵ソフトケースで、かつサイズに余裕があってかさばるものばかりですが、こちらは他の物と一緒にかばんに突っ込んでおいてもキーが押されることのないハードケースで、かつキーボードの幅+1cmのミニマムサイズです。材料費も大してかかりません。\\ 作るのに一部根気のいる加工はありますが、作業自体は単純です。HHKB(※)を持っている方におすすめします。\\ ※ 販売終了品のHHKB Lite2/Professional HGは奥行き寸法が異なるので使えません。またHHKB以外のキーボードには対応していません。
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 ===== ケースの概要 ===== ===== ケースの概要 =====
行 15: 行 15:
     * 必要なパーツは、透明樹脂製の工具ケース([[https://meihokagaku.co.jp/?p=1387|Meiho(明邦化学工業)デイトス101]])の内トレイ部分です。この製品限定です。内トレイしか使いませんので、外ケースはそのまま物入れとして利用しましょう。また、デイトス102という深型ケースもありますが、こちらはサイズが違うのでダメです。\\ \\      * 必要なパーツは、透明樹脂製の工具ケース([[https://meihokagaku.co.jp/?p=1387|Meiho(明邦化学工業)デイトス101]])の内トレイ部分です。この製品限定です。内トレイしか使いませんので、外ケースはそのまま物入れとして利用しましょう。また、デイトス102という深型ケースもありますが、こちらはサイズが違うのでダメです。\\ \\ 
     * トレイの素材は耐衝撃性コーポリマーということでよくわかりませんが、柔軟性があってかつ強度を保つための補強も各所にされており、ケース用途には最適です。\\ {{:activities:products:img00212r_w600.jpg?direct&200|購入したケース}} {{:activities:products:img00213r_w600.jpg?direct&200|商品名のシール}} {{:activities:products:img00214r_w600.jpg?direct&200|この青いトレイを使います}}\\ \\      * トレイの素材は耐衝撃性コーポリマーということでよくわかりませんが、柔軟性があってかつ強度を保つための補強も各所にされており、ケース用途には最適です。\\ {{:activities:products:img00212r_w600.jpg?direct&200|購入したケース}} {{:activities:products:img00213r_w600.jpg?direct&200|商品名のシール}} {{:activities:products:img00214r_w600.jpg?direct&200|この青いトレイを使います}}\\ \\ 
-  - **ウレタンフォームのシート(粘着つき)**(数百円)+  - **ウレタンフォームのシート(粘着つき)**(数百円)
     * 密度が高くてやや硬めのウレタンフォームのシート(厚さ5mm)を短冊状に切って、ケースとキーボード間を支える緩衝材としてケースの内側に貼って使います。粘着面付きのものが便利ですが、なければ両面テープでつけてもよいと思います。\\ \\      * 密度が高くてやや硬めのウレタンフォームのシート(厚さ5mm)を短冊状に切って、ケースとキーボード間を支える緩衝材としてケースの内側に貼って使います。粘着面付きのものが便利ですが、なければ両面テープでつけてもよいと思います。\\ \\ 
     * シートの大きさは、必要なパーツが全部切り出せるくらい(前に買ったときの製品名と大きさを忘れてしまいました。下図面を参照ください。)。\\ \\      * シートの大きさは、必要なパーツが全部切り出せるくらい(前に買ったときの製品名と大きさを忘れてしまいました。下図面を参照ください。)。\\ \\ 
行 27: 行 27:
 ==== トレイの間仕切りの切除 ==== ==== トレイの間仕切りの切除 ====
  
-    * ケースをはめたときにキー部分に当たらないところまで、パーツ間仕切り板を切り取ります。その際、強度を保つために底面からの高さを5mm程残しておきます。また、手前側の側面の仕切りはキーボードが沈み込むのを防ぐストッパーの役割もさせるため5mm残します。左右両側面の仕切りは緩衝材の邪魔にならないように、低く(4mm)しておきます。\\ {{:activities:products:p1243244_w600.jpg?direct&200|少しだけ残して全体に切除します。}}  {{:activities:products:p1243242_w600.jpg?direct&200|手前側の側面の間仕切りは5mm残します。立ち上がり部分アールを付けました。}} {{:activities:products:p1243243_w600.jpg?direct&200|左右の側面の間仕切りは緩衝材より低くします(4mm)。}}+    * ケースをはめたときにキー部分に当たらないところまで、パーツ間仕切り板を切り取ります。その際、強度を保つために底面からの高さを5mm程残しておきます。また、手前側の側面の仕切りはキーボードが沈み込むのを防ぐストッパーの役割もさせるため5mm残します。左右両側面の仕切りは緩衝材の邪魔にならないように、低く(4mm)しておきます。\\ {{:activities:products:p1243244_w600.jpg?direct&200|少しだけ残して全体に切除します。}}  {{:activities:products:p1243242_w600.jpg?direct&200|手前側の側面の間仕切りは5mm残します。立ち上がり部分アールは無くて良いです。}} {{:activities:products:p1243243_w600.jpg?direct&200|左右の側面の間仕切りは緩衝材より低くします(4mm)。}}
  
-    * 間仕切り板の切断は、トレイの外枠が邪魔になって作業しにくいです。主に斜めから切断することになります。カッターナイフ、プラスチックカッター、プラ用ノコギリ、彫刻刀など使える道具を総動員して、切り方を考えながら少しずつ気長に作業しましょう。あればミニルーター、ヒートナイフ、超音波カッター等を使うと効率的に切断できると思います。\\ 粗加工で余裕を持たせて切除した後、仕上げで切断面をならしてきれいにしていきます。+    * 間仕切り板の切断は、トレイの外枠が邪魔になって作業しにくいです。主に斜めから切断することになります。カッターナイフ、プラスチックカッター、プラ用ノコギリ、彫刻刀など使える道具を総動員して、部分部分で切り方を考えながら少しずつ気長に作業しましょう。あればミニルーター、ヒートナイフ、超音波カッター等を使うと効率的に切断できると思います。\\ 粗加工で余裕を持たせて切除した後、仕上げで切断面をならしてきれいにしていきます。
  
     * この切断部分は通常見えない部分になるので、多少切り口が汚くても問題ありません。キーと接触しないよう寸法だけは確保しましょう。     * この切断部分は通常見えない部分になるので、多少切り口が汚くても問題ありません。キーと接触しないよう寸法だけは確保しましょう。
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     * 素材的に割れにくいので、粗加工時はカッターやノコギリで少しずつ上から切込みを入れて折り取ってゆくのが早いと思います。     * 素材的に割れにくいので、粗加工時はカッターやノコギリで少しずつ上から切込みを入れて折り取ってゆくのが早いと思います。
  
-    * ヤスリも届きにくいので、切断箇所の仕上げは刃物でするのがきれいに見えます。+    * ヤスリも届きにくいので、切断箇所の仕上げは刃物でするのがきれいに見えます。カッターなどで切断箇所を両側面から斜めに面取りして最後に水平に削ります。
  
     * 加工しにくいだけに、作業中に傷がつかないようにトレイ外枠をマスキングテープなどで保護しましょう。     * 加工しにくいだけに、作業中に傷がつかないようにトレイ外枠をマスキングテープなどで保護しましょう。
  
-    * とにかく、変則的な角度で刃物を使うことが多くなるので、怪我をしないことが第一です。+    * とにかく、変則的な角度で刃物を使うことが多くなるので、怪我をしないことが第一です。ちまちました加工に飽きて急ぎ出すあたりで怪我をしやすいです。飽きてきたら意識的に休みを入れましょう
  
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activities/products/hhkb_case.1643422474.txt.gz · 最終更新: 2022/01/29 11:14 by Staff_Ujiie