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activities:products:filament_holder [2021/08/20 18:52] Staff_Ujiie |
activities:products:filament_holder [2021/09/03 15:38] (現在) Staff_Ujiie [概要] |
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3Dプリンターの屋外デモ用に購入したKingroon KP3Sにもフィラメントリールのホルダーは付属しています。2本の枕木のような形で、それぞれリールの下に敷いて使います。リールと接触するところにアルミのローラーが2つ付いていて、上に乗せたリールが自由にくるくる回転できるという仕組みです。 | 3Dプリンターの屋外デモ用に購入したKingroon KP3Sにもフィラメントリールのホルダーは付属しています。2本の枕木のような形で、それぞれリールの下に敷いて使います。リールと接触するところにアルミのローラーが2つ付いていて、上に乗せたリールが自由にくるくる回転できるという仕組みです。 | ||
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- | 幅や外経が違うリールでも対応でき、収納も場所をとらないので優れものなのかもしれませんが、知らずに触れるとすぐにズレたり、リールがごろごろと回る感じにあまりいい印象がありませんでした。 そこで、別のホルダーを自分で作ってデモに使うことにしました。 | + | 幅や外経が違うリールでも対応でき、収納も場所をとらないので優れものなのかもしれませんが、知らずに触れるとすぐにズレたり、リールがごろごろと引きずりながら回るような感じにあまりいい印象がありませんでした。 そこで、別のホルダーを自分で作ってデモに使うことにしました。 |
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===== 構想 ===== | ===== 構想 ===== | ||
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- | リールによって幅や外経、穴の大きさなどが結構ちがいますが、軸の太さを他のホルダーに合わせて作れば、色々なリール用にこれまでに作ってきたアダプターを流用できるはずです。デモには小型のリールを持っていきますが、通常のリールも普通に使えるように寸法を決めます。 | + | リールによって幅や外経、穴の大きさなどが結構ちがいますが、軸の太さを他のホルダーに合わせて作れば、色々なリール用にこれまでに作ってきたアダプターを流用できるはずです(手持ちの機種の軸はどれも直径30mm)。デモには小型のリールを持っていきますが、通常のリールも普通に使えるように寸法を決めます。 |
- | 軸まわりの部品は3Dプリンターで、ホルダー本体は大きいのでアクリル板をレーザー加工機で切って作ります。透明のアクリル板を使えば暑い時期でも涼しげに見えるでしょう。 | + | 軸まわりの部品は3Dプリンターで、ホルダー本体部品は大きいのでアクリル板をレーザー加工機で切って作ります。透明のアクリル板を使えば暑い時期でも涼しげに見えるでしょう。 |
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===== 設計 ===== | ===== 設計 ===== | ||
** - 3Dプリント分(回転軸、リール押え、ストッパー等)** | ** - 3Dプリント分(回転軸、リール押え、ストッパー等)** | ||
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- Fusion360で回転軸回りの部品をデザインします。 | - Fusion360で回転軸回りの部品をデザインします。 | ||
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- 軸自体も表面が凸凹になる3Dプリンターで作るので、少しでも回りやすくなるように、軸の回りにパイプをかませた2重構造の回転軸にします。 | - 軸自体も表面が凸凹になる3Dプリンターで作るので、少しでも回りやすくなるように、軸の回りにパイプをかませた2重構造の回転軸にします。 | ||
- これまでに使ったリールの最大幅ぐらい間を開けて、両側をリールの穴より大きな円盤で押さえます。その外側にアクリルの外板が通るようにします。 | - これまでに使ったリールの最大幅ぐらい間を開けて、両側をリールの穴より大きな円盤で押さえます。その外側にアクリルの外板が通るようにします。 | ||
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** - レーザー加工分(正面と側面の枠)** | ** - レーザー加工分(正面と側面の枠)** | ||
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- 側面の板はリールの重さを支える軸受けになるので、安定するよう三角に近い形にしました。 | - 側面の板はリールの重さを支える軸受けになるので、安定するよう三角に近い形にしました。 | ||
- 正面と裏面に渡す板は、側面の板を支えて、ホルダー自体を自立させておく役割があります。最小限の部品数でしっかり立たせておくために、角度が斜めになるように切り込みを入れました。これを垂直に立ててしまうと、横からの力で全体が歪みやすくなり、もう1部品欲しくなります。 | - 正面と裏面に渡す板は、側面の板を支えて、ホルダー自体を自立させておく役割があります。最小限の部品数でしっかり立たせておくために、角度が斜めになるように切り込みを入れました。これを垂直に立ててしまうと、横からの力で全体が歪みやすくなり、もう1部品欲しくなります。 | ||
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- 彫刻と切断を組合せた加工を5mm厚のアクリル版に行いました。加工機の理由不明の途中停止で1枚ムダになってしまいましたが、その後はエラー無く加工が出来ました。 | - 彫刻と切断を組合せた加工を5mm厚のアクリル版に行いました。加工機の理由不明の途中停止で1枚ムダになってしまいましたが、その後はエラー無く加工が出来ました。 | ||
- | - レーザー加工時に、燃焼ガスによるくすみが保護紙をつけていても付くのがこれまでずっと悩みだったので、今回は、加工面を保護紙付き、裏面を保護紙無しでやってみました。結果やっかいなくすみが見られず、大進歩です。ただし今度は、保護紙に覆われていないアクリル表面に加工テーブルのハニカム板の跡が若干ついてしまうようになってしまいました(※この解決は後日に)。 | + | - レーザー加工時に、アクリルの燃焼ガスによるくすみが保護紙をつけていても付くのがこれまでずっと悩みだったので、今回は、加工面を保護紙付き、裏面を保護紙無しでやってみました。結果やっかいなくすみが見られず、大進歩です。ただし今度は、保護紙に覆われていないアクリル表面に加工テーブルのハニカム板の跡が若干ついてしまうようになってしまいました(※この解決は後日に)。 |
- 正面/側面部品を組合せてみたら、レーザーの切り代を多く見すぎたのか、切込みと部品がゆるゆるです。が、このまま行きます。 | - 正面/側面部品を組合せてみたら、レーザーの切り代を多く見すぎたのか、切込みと部品がゆるゆるです。が、このまま行きます。 | ||
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===== 使用レビュー ===== | ===== 使用レビュー ===== | ||
- | 肝心のリールの回転については問題なくクルクル回ります。ただし回りやすすぎて、フィラメントが数巻き分ゆるんでしまう状態にもなりがちです(フィラメントを通すパイプを使っていないと特に)。数巻き分ゆるむとフィラメント同士が絡んで出てこなくなるトラブルの原因になるので、適度な抵抗が途中にあるのが一番良いようです。 | + | * 肝心のリールの回転については問題なくクルクル回ります。ただし回りやすすぎて、フィラメントが数巻き分ゆるんでしまう状態にもなりがちです(フィラメントを通すパイプを使っていないと特に)。数巻き分ゆるむとフィラメント同士が絡んで出てこなくなるトラブルの原因になるので、適度な抵抗が途中にあるのが一番良いようです。 |
- | 透明アクリルのボディのため、見た目が軽くすっきりした印象で、見せるデモには向いています。 | + | * 透明アクリルのボディのため、見た目が軽くすっきりした印象で、見せるデモには向いています。 |
- | 後片付けも、バラバラにして袋に入れてしまえば場所を取らず、本体と一緒にケースに収まります。 | + | * 後片付けも、バラバラにして袋に入れてしまえば場所を取らず、本体と一緒にケースに収まります。 |
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