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特徴
仕様
設置
使い方
加工例
トラブル
KitMill RD300
OriginalMind
特徴
現在では、
KitMill RD300
は生産終了になっていますが、軽金属までの加工ができる頑丈で精度の高い国産の卓上CNC機です。
図面通りの寸法が重要な場合、板状の材料に彫り込む場合、軽金属を使う場合などに出番が来ます。
電子工作の基板作成も、わざわざ外注するまでもない簡単なものは切削でも作れます。
仕様
加工テーブルサイズが300✕220mm、Z軸のストロークが67mm、取付可能な材料の高さが52mm
加工可能な材料、木材、合成樹脂、アルミ・真鍮
3段プーリー装着済により、スピンドルの回転数は3,400、5,600、10,000r/min
対応シャンク径 Φ3.175mm、4mm
モーター定格出力:35W
設置
本体が40Kgを超える重量で、かつ動き回る部分を持っているので、頑丈な木製のローテーブル(高さ52cm)上に設置しています。
現在防塵カバーや集塵設備、切削油供給設備等は設置していませんので、加工時には切削屑を掃除機で吸い取ったり等適宜手作業が必要です。
樹脂を切削すると、静電気でそこいらじゅうに切削屑がくっつくので、除電器を用意しています。
使い方
回転刃が上下左右前後と動いて加工しますが、刃物で材料を削るので加工箇所に力がかかります。材料を加工テーブルにしっかりと固定します。
本体につながったコントローラーをUSBケーブルでPCに接続して、PC内の制御ソフト(USBCNC)から指示を出して本体での加工を進めます。
材料の位置セットや、加工状況を見ながら機械の設定を途中で調整したりと、3Dプリンターやレーザー加工機に比べて手作業と手間が多くかかります。
加工のためのデータは、あらかじめCAMソフトで作成しておきますが、実際に加工を始めてみて条件を変えて再作成する必要が出る場合もあります。本番での失敗を減らすためには、試し加工が重要です。金属の切削となるとかなり負荷が大きくなるので、1回の切削量を減らして時間をかけて加工することになります。それが待てないと機械に無理をさせた設定になってしまいます。
切削条件を含めた加工用データを作成するCAMソフトは、MeshCAM、Fusion360を使っています。次項の加工例はFusion360のCAM機能を試してみる目的もありました。
加工例
電子工作キット(APB-3TG)を入れるアルミケースに部品取り付け用の穴を開けました。背面のパネル加工は切削条件設定がかなり無理気味で汚くなってしまいました。汚いところは手作業で後加工です。
この辺の作業内容と設定などは
こちらで
。
トラブル
機械が思ったように動かない等のエラーはありません。ただし、人間の設定した加工条件が良くない場合でも忠実に加工しようとしますので、機械が壊れるのではという音がしたりすると心臓によくありません。