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PLCによる展示物の自動運転

センサのテスト

Raspberry Piを使ったPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)を利用して、展示スペース内の自動運転に挑戦します。
現在も照明はタイマーでON/OFFしてますが、常時不在となる展示スペース内でさらに動くものの展示ができるようにしたいです。

きっかけ

別冊書籍もともと雑誌のInterface誌の連載を見ていて、展示スペースでモーターを使った展示物を自動で動かす仕組みを作れるのではと思ったのがきっかけです。記事をまとめた書籍(基板提供付き、CQ出版社)も出版されたので、それを買っていろいろ調べ始めました。



PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)について


Interface誌連載のラズパイPLCシステム

おまけの実験基板オートメーションの分野で使われてきたPLCにおいて、オープンソースのソフトが出てきて、手軽に自作で手を出せる環境が揃ってきたとのことです。
記事中では、ラズベリーパイをコントローラとして利用できるオープンソースのOpenPLCを使ってPLCシステムを作り、様々な利用方法の実験を紹介しています。
別冊の書籍版は記事中で使われている専用基板提供のおまけ付きで、部品を入手してはんだ付けすれば同様の実験が始められます(部品セットも別途市販(秋月電子通商 DC24VアイソレートI/O基板パーツセットArduinoアナログI/O拡張基板パーツセット)されています)。最近の半導体不足でラズベリーパイの入手が一番のネックかもしれません。

この基板に接続する周辺部品については用途や必要に応じて買い足してゆくことになります。基礎知識がないだけに品物を探すことが結構大変で疲れました。
書籍で出てくるような機械式リレーは、C接点リレーが大抵生産終了で入手できず、選択肢がありません。また、リレーユニットとソケットの対応や規格がよくわからず、どれを選べばよいか悩みました。


OpenPLC

参考:OpenPLCの使い方

市販製品の活用

離れた場所にある展示スペースに設置することを考えると、自動運転を始めたらあまり止められなくなるので、設置(本番)用と手元での実験用と2台のPLC機器があるのが良さそうだと思えてきました。書籍の基板は手元用にして、もう1台の調達を考えます。
同じものをもう1台でも良いのですが、Raspberry Piをベースにした似たような市販製品(拡張ボード)が幾つか出ていることがわかったので、その中で良さそうなもの(UniPi1.1)を選びました。市販製品だと手作りよりは信頼性が高いので(作りが良いとは限りませんが)、安心感につながります。
Raspberry piも趣味の範疇から抜け出して、産業用をうたったパッケージ(電源や放熱の信頼性を確保した製品だと思います)も出ていますね。

Unipi製品


UniPi1.1

基板表 基板裏 Raspberry Piを載せると
OpenPLCでサポート対象になっている、Raspberry PiのI/O拡張ボードです。UniPi社の初期の製品でしょうか。きれいにケースに収まった他の製品群とは趣が異なります。

特徴


使い方


Raspberry Piの設定

UniPi1.1に乗せたRaspberry PiにOpenPLCを設定します。


ラダープログラム

PLCをプログラムする言語は幾つかありますが、過去からよく使われてきたのはラダー図になります。今回はラダー図を学んでプログラムを作ります。

LED間欠点灯のサンプルはしご状に引いた線の途中にいろいろな役割をさせるブロックを配置した図がプログラムになります。PLCを動かすと、その図を左から右へ、上から下へと実行し、一通りこなしたら、最初からまた延々と繰り返し実行し続けます。

基本のブロックはスイッチとコイル(リレーの一部分)で、実際の入出力と対応させることで周辺機器から信号を受け取ったり、機器を操作したりします。いろいろな処理ができるように、内部処理用のスイッチやコイル、各種機能用の専用ブロックも用意されています。これらをつないで組み合わせて、目的の自動処理を実現するラダー図を作ってゆくことになります。



ケース作成(つづく)
:ラダープログラムの勉強、UniPi1.1によるPLCシステムの実際、展示スペースでの自動運転の状況等々…現在進行中