このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン 前のリビジョン 次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
tools:laser:webui_new_f [2023/12/11 14:26] Staff_Ujiie [内容] |
tools:laser:webui_new_f [2023/12/11 14:49] (現在) Staff_Ujiie [お試し加工] |
||
---|---|---|---|
行 6: | 行 6: | ||
\\ | \\ | ||
===== 内容 ===== | ===== 内容 ===== | ||
- | * メーカーのHPに、その新機能を使った[[https:// | + | * メーカーのHPに、その新機能を使った[[https:// |
- | * そもそも加工機のテーブルの枠自体が、個体差で厳密には斜めになっているので、枠に沿って材料をセットするだけでは斜めになってしまいます。(当施設の機械では、60cmある加工エリアの左右の両端でY軸方向に約1mmズレています)。\\ これをきちんと合わせるには、位置合わせ用に外枠となる治具を作って、そこに材料をはめ込んで加工するやり方があります。\\ ただし、材料にプリントされた内容が、元デザインの寸法とぴったり合っていないと(大きさが変わってしまっていると)、切断パスをそれに合わせるのは至難の技になります。\\ どうしてもやるとすれば、印刷の寸法を実測して、対応する元のデザイン上の寸法に対する比率を計算して、切断パスのデザインデータをその比率で修正して、加工に使う事になりますが、計測作業に伴う誤差も考えると、うまくできたらラッキーというレベルだと思います。\\ \\ もちろんこれらの話は、多少のズレは問題にしないとすれば悩まなくて良いわけですが。複雑な切断や大きめの制作物になってくると、そうも言えない場合もありえます。 | + | * そもそも加工機のテーブルの枠自体が、個体差で厳密には斜めになっているので、枠に沿って材料をセットするだけでは斜めになってしまいます。(当施設の機械では、60cmある加工エリアの左右の両端でY軸方向に約1mmズレています)。\\ これをきちんと合わせるには、位置合わせ用に外枠となる治具を作って、そこに材料をはめ込んで加工するやり方があります。\\ \\ ただし、材料にプリントされた内容が、元デザインの寸法とぴったり合っていないと(大きさが変わってしまっていると)、切断パスをそれに合わせるのは至難の技になります。\\ どうしてもやるとすれば、印刷の寸法を実測して、対応する元のデザイン上の寸法に対する比率を計算して、切断パスのデザインデータをその比率で修正して、加工に使う事になりますが、計測作業に伴う誤差も考えると、うまくできたらラッキーというレベルだと思います。\\ \\ もちろんこれらの話は、多少のズレは問題にしないとすれば悩まなくて良いわけですが。複雑な切断や大きめの制作物になってくると、そうも言えない場合もありえます。 |
- | * 今回の新機能は、印刷の際に位置合わせ用の専用マーク(トンボ)も一緒に印刷しておいて、そのマークを頼りにシステムで切断パスの補正を行って切断してくれるというものです。もっともカメラ機能とかは付いていないので、専用マークに対する位置合わせは手動でやりますが、\\ その後は、材料が斜めになっていたとしても、たとえ印刷の大きさが変わっていたとしても、切断パスを自動補正して印刷内容に合わせこんでくれます。 | + | * 今回の新機能は、印刷の際に位置合わせ用の専用マーク(トンボ)も一緒に印刷しておいて、そのマークを頼りにシステムで切断パスの位置補正を行って切断してくれるというものです。\\ もっともカメラ機能とかは付いていないので、専用マークに対する位置合わせは手動でやりますが、その後は、材料が斜めになっていたとしても、たとえ印刷の大きさが変わっていたとしても、切断パスを自動補正して印刷内容に合わせこんでくれます。 |
- | * 当施設には、紙やシート切断用のカッティングマシン(カッティングプロッター)のスキャンカット(ブラザー)という機械がありますが、これと似たような機能を持っています(有償オプションですが)。スキャンカットはその名のとおり、スキャナー内臓が特徴なので、上記の専用マークを読み取って位置合わせするところも自動でやってくれます。\\ さらに進んで、もともと位置合わせマークなどない印刷物をスキャンして、ソフト上で図柄に合わせて切断パスを引いて切断するという芸当も出来ます。\\ 印刷の位置合わせに使われるトンボマークを認識して自動で位置合わせするのは、各社のカッティングプロッターでも対応しているようです。 | + | * 当施設には、紙やシート切断用のカッティングマシン(カッティングプロッター)のスキャンカット(ブラザー)という機械がありますが、これと似たような機能を持っています(有償オプションですが)。スキャンカットはその名のとおり、スキャナー内臓が特徴なので、上記の専用マークを読み取って位置合わせするところも自動でやってくれます。\\ さらに進んで、もともと位置合わせマークなどない印刷物をスキャンして、ソフト上で図柄に合わせて切断パスを引いて切断するという芸当も出来ます。\\ \\ 印刷の位置合わせに使われるトンボマークを認識して自動で位置合わせするのは、各社のカッティングプロッターでも対応しているようです。 |
\\ | \\ | ||
===== お試し加工 ===== | ===== お試し加工 ===== | ||
- | * 新機能を試してみますが、UVプリンタは無いので、紙にプリンタで画像を印刷して、その周りをレーザーで切り抜くことで試してみます。 | + | * 新機能を試してみますが、UVプリンタは無いので、紙にプリンタで画像を印刷して、その周りをレーザーで切り抜くことで確認します。 |
- | * 加工するデザイン:イラストレーターで、ズレたら目立ちそうな図形を描いて、その外側に1mm、2mm、3mmとオフセットした線を引いて、そのうち2mmの線を切断パスにします(この線は印刷しません)。切断パスの両側に目安の線が来ることになるので、もし切断箇所がズレたら一目瞭然です。\\ | + | * 加工するデザイン:イラストレーターで、ズレたら目立ちそうな図形(黒)を描いて、その外側に1mm(赤)、2mm(黃)、3mm(青)とオフセットした線を引き、そのうち2mmの線を切断パスにします(この線は印刷しません)。切断パスの両側に目安の線あるので、もし切断箇所がズレたら一目瞭然です。\\ |
* サンプルは2通り、切断する紙を意図的に斜めに配置するのと、さらに若干の拡大印刷(103%)した紙も切ってみます。うまく追従してくれるでしょうか。 | * サンプルは2通り、切断する紙を意図的に斜めに配置するのと、さらに若干の拡大印刷(103%)した紙も切ってみます。うまく追従してくれるでしょうか。 | ||
+ | \\ | ||
=== 加工手順 === | === 加工手順 === | ||
行 30: | 行 30: | ||
- 補正用ツールからWEBUIに、計算した補正データを送り、その後で加工機で切断処理を行えば、補正された内容で加工が行われます。\\ {{: | - 補正用ツールからWEBUIに、計算した補正データを送り、その後で加工機で切断処理を行えば、補正された内容で加工が行われます。\\ {{: | ||
- | * 結果:どちらのサンプルも、デザイン上の切断パスの通りにズレなく切断できました。全く問題ありません。\\ {{: | + | * 結果:どちらのサンプルも、デザイン上の切断パスの通りにズレなく切断できました。全く問題ありません。\\ {{: |
\\ | \\ | ||