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tools:3dprint:handtool [2022/03/14 10:30] Staff_Ujiie [スクレーパー] |
tools:3dprint:handtool [2022/06/10 16:13] (現在) Staff_Ujiie [ニッパー] |
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とはいうものの、私がやっているフィラメントの固定方法は、斜めに切ったフィラメントの端をポリエチレンの包装用テープでリールに貼り付けておくというものです。使うときははがしてリールの横にでも貼り付けておけば何度でも使えます。 | とはいうものの、私がやっているフィラメントの固定方法は、斜めに切ったフィラメントの端をポリエチレンの包装用テープでリールに貼り付けておくというものです。使うときははがしてリールの横にでも貼り付けておけば何度でも使えます。 | ||
- | 寺岡製作所というテープメーカーの製品で、P-カットテープという細めの粘着テープです。何度貼り直しても粘着力が落ちず、ベタつきも皆無、薄いのに強度があって簡単には破れたりしない優れた製品です。貼ったりはがしたりを繰り返す色々なところに使っていますが、イチオシです。 | + | 寺岡製作所というテープメーカーの製品で、P-カットテープという細めの粘着テープです。何度貼り直しても粘着力が落ちず、ベタつきも皆無、薄いのに強度があって(縦方向に繊維入り)簡単には破れたりしない優れた製品です。貼ったりはがしたりを繰り返す色々なところに使っていますが、イチオシです。 |
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==== ビルドシート ==== | ==== ビルドシート ==== | ||
行 23: | 行 23: | ||
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しばらくスティックのりやマスキングテープを使ったりしていましたが、のりを塗ると後で掃除が面倒、マスキングテープだと張替えが面倒なので、現在は樹脂製のビルドシートを貼ってメンテナンスフリーにしています。 | しばらくスティックのりやマスキングテープを使ったりしていましたが、のりを塗ると後で掃除が面倒、マスキングテープだと張替えが面倒なので、現在は樹脂製のビルドシートを貼ってメンテナンスフリーにしています。 | ||
- | デルタ型用の円のシートが見当たらなかったので、サイズがぎりぎり入る四角のビルドシートを円に切り抜いて、ガラスのビルドプレートに貼り付けました。最初はレーザー加工機で円に切ろうと思ったのですが、この辺の樹脂シートだと溶けた切り口が盛り上がってきれいにならないのでカッターで切っています。 | + | デルタ型用の円のシートが見当たらなかったので、サイズがぎりぎり入る四角のビルドシートを円に切り抜いて、ガラスのビルドプレートに貼り付けました。最初はレーザー加工機で円に切ろうと思ったのですが、この辺の樹脂シートだと溶けた切り口が盛り上がってきれいな平面にならないのでカッターで切っています。 |
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行 42: | 行 42: | ||
台湾製のMaestro(ATOM)を買ったときは、ペンキ剥がしに使うようなごつい日本製のスクレーパーが付属品でついてきましたが、造形物を剥がすのには、それよりも刃が薄くて柔らかいシールはがしカッターが使いやすいです。\\ 前者は、実はレザークラフト用の革包丁と言われる道具のようです。プリント後の後加工で余計なバリや凸凹を取るのに結構使いやすく重宝しています。 | 台湾製のMaestro(ATOM)を買ったときは、ペンキ剥がしに使うようなごつい日本製のスクレーパーが付属品でついてきましたが、造形物を剥がすのには、それよりも刃が薄くて柔らかいシールはがしカッターが使いやすいです。\\ 前者は、実はレザークラフト用の革包丁と言われる道具のようです。プリント後の後加工で余計なバリや凸凹を取るのに結構使いやすく重宝しています。 | ||
- | これらの刃物は、使う際に力を入れることが多い上に、切れ味が良いので、怪我に注意です。造形物が剥がれて力が抜けた瞬間に刃がどこに行くか考えながら、力を加減して作業する必要があります。スパスパの刃物然とした革包丁はともかく、触っただけでは切れそうにないシールはがしの刃も力がかかっていると皮膚ぐらいは簡単に切れます。 | + | これらの刃物は、使う際に力を入れることが多い上に、切れ味が良いので、怪我に注意です。造形物が剥がれて力が抜けた瞬間に刃がどこに行くか考えながら、力を加減して作業する必要があります。スパスパの刃物然とした革包丁はともかく、触っただけでは切れそうにないシールはがしの刃も、力がかかっていると皮膚ぐらいは簡単に切れます。 |
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行 51: | 行 51: | ||
==== ピンセット ==== | ==== ピンセット ==== | ||
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行 57: | 行 57: | ||
===== 後加工用 ===== | ===== 後加工用 ===== | ||
==== ニッパー ==== | ==== ニッパー ==== | ||
- | 取り出した後の造形物は、サポート等を付けていれば手作業で取り除く必要があります。その際に一番使うのがニッパーです。取り除くものの大きさや形に応じて何通りか使い分けると作業がきれいではかどります。大きさ的には、電子工作用の小さめのものが使いやすいです。 | + | 取り出した後の造形物は、サポート等を付けていれば手作業で取り除く作業が伴います。その際に一番使うのがニッパーです。取り除くものの大きさや形に応じて何通りか使い分けると作業がきれいではかどります。大きさ的には、電子工作用の小さめのものが使いやすいです。 |
- | 昔秋月電子通商の店頭で買ってそれからあまり出番がなかった数種類のミニ工具が、サポート除去に使ってみたらどれもとても使いやすく役に立っています。ニッパー以外にも、つかんだり、ひっぱったりできる工具があるとサポートはがしでは結構出番があります。 | + | 昔秋月電子通商の店頭で買ってそれからあまり出番がなかった数種類のミニ工具が、サポート除去に使ってみたらどれもとても使いやすく役に立っています。切るためのニッパー以外にも、つかんだり、ひっぱったりできる工具があるとサポートはがしでは結構出番があります(ピンセットでは力が入りません)。 |
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ただし炎からの距離と炎にさらす時間を職人技的に加減してやることが必要で、ちょっと多めにあぶると簡単に本体そのものが変形してしまいます(200℃で造形したプラスチック製品に1500℃とかのバーナーの炎を当てるわけですから)。 | ただし炎からの距離と炎にさらす時間を職人技的に加減してやることが必要で、ちょっと多めにあぶると簡単に本体そのものが変形してしまいます(200℃で造形したプラスチック製品に1500℃とかのバーナーの炎を当てるわけですから)。 | ||
- | 造形物を固定して、バーナーの炎は1箇所に止めずに常に移動させながら、さっと造形物の近くをなめるように動かしてあぶります。一度で終えるのが理想ですが、取り返しがつかないのであぶり足りない方がまだましです。複数回あぶる必要がある場合は、一旦造形物が冷えるのを待ってから2回目をしないと、熱を持った全体がすぐに変形し始めます。ヤスリなどで削ったあとで表面をきれいにするためにあぶる場合は、表面に残った微細な削り屑が燃えて一瞬黄色い炎が上がったりしますがあわてないようにしてください。 | + | 造形物を固定して、バーナーの炎は1箇所に止めずに常に移動させながら、さっと造形物の近くをなめるように動かしてあぶります。一度で終えるのが理想ですが、取り返しがつかないので、あぶり過ぎよりあぶり足りない方がまだましです。複数回あぶる必要がある場合は、一旦造形物が冷えるのを待ってから2回目をしないと、熱を持った全体がすぐに変形し始めます。ヤスリなどで削ったあとで表面をきれいにするためにあぶる場合は、表面に残った微細な削り屑が燃えて一瞬黄色い炎が上がったりしますがあわてないようにしてください。 |
造形物をあぶっているつもりでその周りのものを焼いてしまうこともありそうで、やけどや火事にならないように準備します。作業する場所のまわりに燃えやすいものがないか?着ている衣類が化繊(一瞬で溶けて穴が空きます)か?造形物をどう固定して作業するか?等に注意して事前準備をしっかりやってください。 | 造形物をあぶっているつもりでその周りのものを焼いてしまうこともありそうで、やけどや火事にならないように準備します。作業する場所のまわりに燃えやすいものがないか?着ている衣類が化繊(一瞬で溶けて穴が空きます)か?造形物をどう固定して作業するか?等に注意して事前準備をしっかりやってください。 |