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activities:products:led_cover [2021/12/11 11:24]
Staff_Ujiie [フィラメントの材質]
activities:products:led_cover [2021/12/11 11:45] (現在)
Staff_Ujiie [感想]
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 ===== フィラメントの材質 ===== ===== フィラメントの材質 =====
-通常の造形ではPLAのフィラメントを使いますが、ペットボトル素材の仲間の**PETG**もときどき使います。\\ 透明度が高く、丈夫でしなやか、プリント温度は高めなもののQIDI XPlus/XMAXを高温用ヘッドに換装しなくとも造形できる範囲です。カバーやケースとしては結構使いやすい樹脂として気に入っています。\\ 今回は透明度の高さを買ってPETGを使います。+通常の造形ではPLAのフィラメントを使いますが、ペットボトル素材の仲間の**PETG**もときどき使います。\\ 透明度が高く、丈夫でしなやか、プリント温度は高めなもののQIDI XPlus/XMAXを高温用ヘッドに換装しなくとも造形できる範囲です。カバーやケースとしては結構使いやすい樹脂として気に入っています([[activities:products:kp3s_case#2. 3Dプリンターでの部品制作|カバーへの使用例]])。\\ 今回は透明度の高さを買ってPETGを使います。
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 ===== まず構想 ===== ===== まず構想 =====
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   * 発光部分がΦ5mmのLEDを差す穴(Φ5.1mm)を下に開け、LEDに差し込んで光らせます。   * 発光部分がΦ5mmのLEDを差す穴(Φ5.1mm)を下に開け、LEDに差し込んで光らせます。
  
-  * **Fusion360**でデザイン、**QIDIプリント(純正スライサー)**でスライス、**QiDI XMAX**でプリントしました。+  * **Fusion360**でデザイン、**QIDIプリント(純正スライサー)**でスライス、**[[tools:3dprint:qidi2:index.html|QiDI XMAX]]**でプリントしました。
  
-  * フィラメントはeSUN製のPETG natural(透明)(230-250℃)+  * フィラメントは[[tools:3dprint:filament:index.html#eSUN|eSUN製のPETG natural(透明)]](230-250℃)
  
   * スライス設定は、積層厚は0.2mm、インフィルは少なめに(20%)設定。プリント温度235℃、ヒートベッド80℃。倒れやすくビルドシートに定着しにくいので底面にブリムを付けます。   * スライス設定は、積層厚は0.2mm、インフィルは少なめに(20%)設定。プリント温度235℃、ヒートベッド80℃。倒れやすくビルドシートに定着しにくいので底面にブリムを付けます。
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 ==== スライス比較 ==== ==== スライス比較 ====
-  * 設定変更で意図したようになっているか、スライス結果を事前にシミュレーション上で確認します。+  * 設定変更で意図したようになっているか、スライス結果を事前にソフト上で確認します。
  
 {{:activities:products:sc_2021-12-10_18.42.21r_w600.png?direct&300|内壁と外壁の間に空間ができ、そこにインフィルが作られています}}  変更前⇒{{:activities:products:sc_2021-12-10_18.42.45r_w600.png?direct&300|内外壁合わせて4層が重なって壁ができています}} {{:activities:products:sc_2021-12-10_18.42.21r_w600.png?direct&300|内壁と外壁の間に空間ができ、そこにインフィルが作られています}}  変更前⇒{{:activities:products:sc_2021-12-10_18.42.45r_w600.png?direct&300|内外壁合わせて4層が重なって壁ができています}}
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 ===== 感想 ===== ===== 感想 =====
  
-  * **サーフェスモード**だと、外壁が1層のみなので光を通しやすく非常にきれいな面が出来上がります。きらめくような光が見られます。動画だとその辺がなかなかうまく伝わりませんが。\\ **通常(ノーマル)モード**だと、内部にインフィルが入ってくるので全体に白っぽくなりますが、その分均一に光る感じが出ます。スライスの設定で、ある程度はサーフェスモードに近づけることもできます。\\ このあたりは用途に応じて使い分けということでしょうね。+  * **サーフェスモード**だと、外壁が1層のみなので光を通しやすく非常にきれいな面が出来上がります。__きらめくような光__が見られます。動画だとその辺がなかなかうまく伝わりませんがもっときれいです。\\ **通常(ノーマル)モード**だと、内部にインフィルが入ってくるので全体に白っぽくなりますが、その分__均一に光る感じ__が出ます。スライスの設定で、ある程度はサーフェスモードに近づけることもできます。\\ このあたりは用途に応じて使い分けということでしょうね。
  
-  * **サーフェスモード**を使う際の__制限の中でどんな形状が作れるか__と、形状の制約の少ない通常造形で__より効果的に光を拡散させる方法__の検討を引き続き進めていきます。形に制約はあるものの、プラスチックの型成形やガラス細工等では難しい形が容易にできるので、光らせ方をいろいろ試して楽しめます。+  * **サーフェスモード**を使う際の__制限の中でどんな形状が作れるか__と、形状の制約の少ない**通常造形**で__より効果的に光を拡散させる方法__の検討を引き続き進めていきます。形に制約はあるものの、プラスチックの型成形やガラス細工等では難しい形が容易にできるので、光らせ方をいろいろ試して楽しめます。
  
   * 透明フィラメントは、**PLA**や**ポリカーボネート**にもあるので、素材による出来上がりの違いも気になります。   * 透明フィラメントは、**PLA**や**ポリカーボネート**にもあるので、素材による出来上がりの違いも気になります。
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   * **光ファイバーの代わり**に、離れたところにLEDの光を導けるかを実験したいです。\\ 電子工作等でケース内に入れた基板上のLEDの光をパネル面まで容易に導ける方法があればとても便利です。   * **光ファイバーの代わり**に、離れたところにLEDの光を導けるかを実験したいです。\\ 電子工作等でケース内に入れた基板上のLEDの光をパネル面まで容易に導ける方法があればとても便利です。
  
-  * 使用するLEDにも**様々な種類**があるので色々試したいと思います(自動点滅、パステル色、マイコン内蔵フルカラー等、面白そうなので各種購入しています)。\\ 今回程度の電力では問題ありませんが、ハイパワーのLEDの場合は、**放熱**についても考慮が必要になります。+  * 使用するLEDにも**様々な種類**があるので色々試したいと思います(半透明、自動点滅、電球色、パステル色、太陽光、マイコン内蔵フルカラー等、面白そうなので各種購入しています)。\\ 今回程度の電力では問題ありませんが、ハイパワーのLEDの場合は、**放熱**についても考慮が必要になります。
  
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activities/products/led_cover.1639189491.txt.gz · 最終更新: 2021/12/11 11:24 by Staff_Ujiie