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activities:products:duct_adapter [2022/08/21 15:53] Staff_Ujiie [3Dモデル作成の手順(Fusion360)] |
activities:products:duct_adapter [2023/03/11 16:29] (現在) Staff_Ujiie [試運転、評価] |
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* エアコンとレーザー加工機は、ちょうど部屋の両端にあり、エアコンから出る冷風は、加工機まで届かないうちに温まってしまいます。(後日サーキュレータの位置を変えたら、少しは風が届くようになりましたが) | * エアコンとレーザー加工機は、ちょうど部屋の両端にあり、エアコンから出る冷風は、加工機まで届かないうちに温まってしまいます。(後日サーキュレータの位置を変えたら、少しは風が届くようになりましたが) | ||
- | *加工機の**レーザー発振管(金属)**は**空冷**のため、**取り込む空気の温度を冷やしてやる必要**があります。ほかの部分はともかく、局所的に吸い込む空気を冷やせれば、発振管の温度は下がってくれます。 | + | *加工機(**[[tools: |
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==== 3Dモデル作成の手順(Fusion360) ==== | ==== 3Dモデル作成の手順(Fusion360) ==== | ||
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- | * 基本はパイプ形状なので、**断面スケッチからの押出し**で造形します。 | + | * 基本はパイプ形状なので、**断面スケッチからの押出し**で造形しました。 |
- | * 径の異なるパイプを繋いでいるすり鉢状の曲面部分は、**サーフェスのロフト**で2つのパイプ端を面でつないで、その面に**厚みを持たせて**立体にします。 | + | * 径の異なるパイプを繋いでいるすり鉢状の曲面部分は、**サーフェスのロフト**で2つのパイプの端を面でつないで、その面に**厚みを持たせて**立体にします。 |
- | * 本体とのかみ合わせる突起部分については、パイプの周りに**平面を定義**して、突起のスケッチをパイプ上に**エンボス加工**で形成します。これだと厳密には突起の形状がオリジナルに対して歪みますが、実用上問題にはならない範囲と判断してそのまま使います。 | + | * 本体とかみ合わせる突起部分については、パイプの周りに**平面を定義**して、突起の形状のスケッチをパイプ上に**エンボス加工**で立体形成します。これだと厳密には突起の形状がオリジナルに対して**歪みます**が、実用上問題にはならない範囲と判断してそのまま使います。 |
* ダクトとの接続部分には、外れにくくするための溝を数本形成(**スケッチ~回転~切り取り**)します。 | * ダクトとの接続部分には、外れにくくするための溝を数本形成(**スケッチ~回転~切り取り**)します。 | ||
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* 保存していたスライス設定を見ると**プリント温度**205℃/**ヒートベッド**50℃になっていて、これはPETGの設定ではないですね。実際のプリント前に変更したかどうかわからなくなってしまいました。\\ とはいえ、プリント結果はテストピースを出力したときとは異なり、多少ひげ状の塊が付いているものの、**大きな問題はありません**でした。 | * 保存していたスライス設定を見ると**プリント温度**205℃/**ヒートベッド**50℃になっていて、これはPETGの設定ではないですね。実際のプリント前に変更したかどうかわからなくなってしまいました。\\ とはいえ、プリント結果はテストピースを出力したときとは異なり、多少ひげ状の塊が付いているものの、**大きな問題はありません**でした。 | ||
- | * プリント時間は8時間弱になりました。サポートの一部が切れて中が見えているところがありますが、どうしてそうなったのかはわかりません。 | + | * プリント時間は**8時間弱**になりました。サポートの一部が切れて中が見えているところがありますが、どうしてそうなったのかはわかりません。 |
- | * サポートが全面に付いたリング状の水平部分の表面が凸凹でかなり汚いです。サポートインターフェースが剥がしきれていないわけではなさそうですが。本体に接する部分の裏側なので実用上は問題ないです。\\ それ以外のプリント結果は良好です。 | + | * サポートが全面に付いたリング状の水平部分の表面が凸凹でかなり汚いです。サポートインターフェースを剥がしきれていないわけではなさそうですが。本体に接する部分の裏側なので実用上は問題ないです。\\ それ以外のプリント結果は良好です。 |
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===== 試運転、評価 ===== | ===== 試運転、評価 ===== | ||
- | * 制作したダクトを排熱側に接続し、換気扇のある別室まで伸ばして運転を開始します。レーザー加工機の冷却FAN付近に冷風を当てて、実際に冷やして様子を見ます。\\ {{: | + | * 制作したダクトを排熱側に接続し、換気扇のある別室まで伸ばして運転を開始します。レーザー加工機の冷却FAN付近に冷風を当てて、実際に冷やして様子を見ます。\\ {{: |
* 運転開始からしばらくして温度が安定すると、**室温31度**で**レーザー発振管温度が26度**。冷却側の**ダクト内部**は、非接触温度計の計測で**25~26度**。レーザー加工機の運転温度範囲の20~28度はクリアできました。 | * 運転開始からしばらくして温度が安定すると、**室温31度**で**レーザー発振管温度が26度**。冷却側の**ダクト内部**は、非接触温度計の計測で**25~26度**。レーザー加工機の運転温度範囲の20~28度はクリアできました。 |