裏面保護紙はがし:くすみは、加工時に発生するアクリルのガスが切り口から材料と保護紙の間に入り込んで固まって出来ているようです。
原因となるガスを逃してやる必要があるので、
下面のみ保護紙を剥がして加工してみました。そうすると今度はくすみが見られません。切り口がきれいな状態になりました。
その一方で、今度は何か六角形の模様が付いている場所があります。ハニカム板の跡です。金属製のハニカム板が、材料を貫通したレーザーで熱くなって、接触しているアクリルの表面を溶かして跡が付いたようです。
前述の紙製ハニカムは、熱が伝わりにくいので跡が付かないということだと思います。
一難去ってというところですが、アクリルとハニカム板が触れなければよいので、保護紙を剥がした下面の両端(加工部分の外)に
厚めのマスキングテープを2枚重ねて貼って、ほんの少しすき間を作ってレーザー加工してみました。今度はうまくいきました。変な跡も付かずにきれいなままです。
少し浮いているので、切断時に動いてしまう可能性がありますが、テープの貼り付け位置を工夫することで対応します。
レーザー加工する上面は保護紙付き、
下面は保護紙を剥がしてマスキングテープで少し浮かす。
このやり方をアクリル切断の際のデフォルトにすることにしました。
※(以下画像)保護方法を変えて同じ文字「?」の切り抜きを4通り加工して、加工後の下面を比較しました。No.1:両面保護紙付き、他は下面のみ保護紙なし、No.2:材料の両端にマスキングテープを貼って、ハニカムから少し浮かす、No.3:何もしない(ハニカムに接触)、No.4:内側の切り抜き部分もテープで浮かす(No.2が外枠を切断したところで下に落ちてしまったのでテープを追加)。材料を浮かせる効果は大きいですが、浮かせる高さと切断時の支えをどうするかは工夫が必要です。
※文中でメンディングテープと書いていたところがありましたが、マスキングテープの誤りですので修正しました(2021/12/19)。