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アルミケース加工(CNC他)

前面・背面パネル 文字盤

概要


加工内容



加工の方針検討


3Dモデルデータの作成

まず出来上がりの姿を3Dモデルで作成します。

パネルのモデル:1箇所尖ってます 本体底面のモデル:実際の部品とは形が少し違います

穴開け加工のNCデータ作成


加工原点(ワーク座標系)の設定

パネルの加工原点は一番端に設定 本体底面の加工原点は中央の端に設定

切削条件の設定

刃物が変われば、前提が変わるので切削条件もそれぞれ設定することになります。今回は粗削りから仕上げまで3本のエンドミルを使うので、切削条件~NCデータは3つ作成します(本体底面の切削は1つのみ)。

切削条件の項目が非常に多くて面食らってしまいますが、重要な項目をきちんと設定するのが大事で、入れても入れなくても影響は小さいものも多いようです。

切削条件の項目例(加工方法によって項目も変わってきます)
2D負荷制御での設定1 2D負荷制御での設定2 2D負荷制御での設定3 2D負荷制御での設定4 2D負荷制御での設定5

主軸回転速度(rpm)

刃物をセットした主軸(スピンドル)の回転速度です。


切削送り速度(mm/min)

切削時に刃物の移動する速度です。


1刃あたりの送り(mm)

刃物によって刃の枚数はいろいろですが、切削中に材料を削っているのは主に1枚です。その1枚分の切削量にあたります。


高さの設定

切削で刃物が移動するときや加工動作を始めるときなどの高さを設定します。


加工方法(種別)

ユーザーが設定した条件設定に従って、刃物をどんな風に動かして切削を行ってゆくかはソフトが自動で決めます。その際に使われるプログラムが何種類か設定されていて、切削内容に応じてユーザーが選択できます。


その他


シミュレーション

切削条件を設定したら、必ずシミュレーションして切削の様子をよく観察します。刃先がどのように動いて加工してゆくか(加工パス)はソフトが決めていますので、それを確認できるのはシミュレーションを通してになります。

シミュレーション:前面パネル シミュレーション:背面パネル シミュレーション:本体底面


切削加工


材料の固定

加工する材料の固定では、作業中に動かないことが重要ですが、今回はさらに固定する材料のX軸と機械のX軸の方向を一致させる必要があります。ずれていると穴が曲がって開いてしまいます。



加工原点合わせ

穴開け位置の精度はここで決まってしまうので、念を入れてXY軸方向の刃先の位置を調整します。


加工開始

削り始め 荒削り 削り屑が離れません バリだらけです 前面パネル加工開始 半球状に削るところです

加工結果

本体底面 前面パネル 背面パネル

刃に絡まるアルミ 切削面がむしれたような感じです こちらも

後加工(手作業)

手作業の道具 手加工の後

CNC加工の確認、感想


パネル文字板作成(レーザー加工)

提供されている図面には、パネル面の文字もありますので、これをそのまま文字板に加工します。

カット中 保護紙は両面付けたままです 細かい文字の一部に紙が残ってますがこれで良しとします

全体組立